アジア株は全面安　香港株は11年ぶりに1万8000台割り込む、FRBに追随し75bp利上げ実施

アジア株は全面安　香港株は11年ぶりに1万8000台割り込む、FRBに追随し75bp利上げ実施

東京時間11:01現在
香港ハンセン指数　　 18103.87（-340.75　-1.85%）
中国上海総合指数　 3100.85（-16.33　-0.52%）
台湾加権指数　　　　 14175.51（-249.01　-1.73%）
韓国総合株価指数　 2312.21（-35.00　-1.49%）
豪ＡＳＸ２００指数　　　 6700.22（休場）

アジア株は全面安、きのうの米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。
米FOMCは3会合連続で75bpの大幅利上げを実施した。FRBは景気後退よりもインフレ抑制を優先する姿勢を示しており、今後も金融引き締めが続くことが予想される。また、ロシアの部分動員報道や台湾情勢を巡り地政学リスクも意識されている。

中央台湾工作弁公室は21日、中国はいつか台湾を支配下に置くことに忍耐力を持っていると明かした。台湾の同胞がそれを望んでいるためだと指摘している。そのほか、バイデン米大統領が中国の習近平国家主席に対し、ロシアに科された制裁に違反することは大きな過ちになると警告したとの報道も伝わっており、中国と西側諸国の関係悪化が懸念されている。

香港株は大幅続落。一時、2011年12月以来、約11年ぶりに1万8000ポイント台を割り込んだ。香港金融管理局（HKMA）は22日、米FOMCが75bpの利上げを実施したことに追随し、基準金利を米国同様75bp引き上げ、3.50%に設定した。利上げが嫌気されており、ほぼ全銘柄が下落している。バイドゥやJDドットコム、アリババ、美団などハイテク関連の下げがきつい。

上海株は下落も下値では値ごろ感による買い戻しが入っている。米ゴールドマンサックスは中国政府が来年3月まで「ゼロコロナ政策」を続けると見ており、中国の2023年度の成長率予想を従来の5.3%から4.5%に引き下げた。

豪州市場は国民の日で休場、豪政府はエリザベス英女王死去に伴い9月22日を今年1度きりの休みに設定した。

出所：MINKABU PRESS