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4720 城南進学研究社

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城南進研 Research Memo(3):2022年3月期は4期ぶりの増収、営業利益及び経常利益は黒字転換


■業績の動向

1. 2022年3月期の業績概要
城南進学研究社<4720>の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比9.5%増の6,254百万円、営業利益で78百万円(前期は637百万円の損失)、経常利益で70百万円(同585百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失で636百万円(同1,056百万円の損失)となり、売上高は4期ぶりの増収、営業利益及び経常利益は4期ぶりの黒字に転換した。会社計画比では、売上高が69百万円の未達となったものの、営業利益、経常利益は不採算教室の閉鎖や経費削減に取り組んだことで8百万円上回って着地した。親会社株主に帰属する当期純利益は、個別指導部門等における固定資産の見直しや、連結子会社2社(城南フェアリィー、城南KIDS)に係るのれん残高の一括償却による減損損失540百万円等を特別損失として計上したことにより、計画を553百万円下回った。

売上高は個別指導部門の減収が続いたものの、映像授業部門や幼少教育部門、デジタル教材・ソリューション部門が増収となったほか、連結子会社もコロナ禍の影響が続くなかで8社中、7社が増収に寄与した。なお、イオマガジンを新規連結したことにより94百万円の増収要因となっている。

営業利益は前期比で715百万円の増益となったが、増収効果に加えて収益構造改革の実施による固定費削減が大きい。具体的には、不採算教室の整理や賃借料の削減、RPAツールの導入による業務効率の向上並びに本部組織のスリム化等に取り組み、170百万円の費用を削減した。

ただ、利益水準そのものはまだ低く回復途上であることに変わりない。販管費率は本社機能のスリム化を進めたことで2022年3月期26.6%と2018年3月期の27.3%を下回る水準まで改善した一方で、売上高総利益率は27.9%と前期比で改善したとはいえ、まだ以前の水準である30%台までは戻っておらず、依然改善余地があると見られる。

事業セグメント別で見ると、教育事業は売上高で前期比7.7%増の5,892百万円、営業利益で0.2百万円(前期は638百万円の損失)と4期ぶりの増収、営業利益で若干ながら黒字転換した。2020年3月期までに、「城南予備校」事業を収束し、収益構造改革に取り組んできた効果が出ている。スポーツ事業は前期比53.0%増の362百万円、営業利益は77百万円(前期は0.9百万円の利益)となった。2021年3月期は緊急事態宣言の発出による一時的な営業休止や大規模改修工事を実施したことにより収益が大きく落ち込んだが、2022年3月期は通常営業体制に戻ったことや、りんご塾やプログラミング教室のキュレオなど教育サービスの受講者数が増加したことにより、売上高は2期ぶりに過去最高を更新した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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