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7041 CRGホールディングス

東証G
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時価総額 29.1億円
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CRGHD Research Memo(5):22年9月期2Q累計は主力の人材派遣紹介事業が好調、会社計画を達成


■業績動向

1. 2022年9月期第2四半期累計の業績概要
CRGホールディングス<7041>の2022年9月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比14.3%増の10,804百万円、営業利益で同124.3%増の327百万円、経常利益で同31.3%増の314百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同44.2%増の210百万円となり、会社計画を上回った。なお、営業利益は上場来最高を更新した。コロナ禍に伴う産業構造の変化と働き方改革の急進といった事業環境の変化を好機と捉え、既存事業の安定成長に加え新規サービスの創出に取り組んだことが大きい。製造請負事業やその他事業も堅調に推移したことに加え、主力の人材派遣紹介事業の需要が好調に推移した。

事業別売上高は、人材派遣紹介事業が前年同期比15.2%増の9,554百万円、製造請負事業が同5.8%増、その他事業が同30.4%増であった。ヒューマンリソースサービスにおいては、コールセンターや物流倉庫内作業の人材需要が多かった。障がい者雇用サービス利用企業数も増加した。また、子会社のCRGインベストメントにおいては、コールセンター運営やBPOサービスを手掛ける会社等、4社との資本業務提携契約を締結しており、今後、人材派遣紹介事業等との相乗効果も期待できる。収益性については、売上総利益率が19.1%であり前年同期と同水準での推移となったが、販管費の効率的な使用等で、営業利益率は3.0%(前年同期は1.5%)となった。

同社が属する人材サービス業界においては、2022年3月の有効求人倍率(季節調整値)は1.22倍、完全失業率は2.6%となった。緊急事態宣言の解除に伴う段階的な事業再開に伴い、人材需要は徐々に回復傾向にて推移している一方で、自社採用での人材需要の充足等により、人材派遣紹介事業を取り巻く環境は見通しにくい状況にある。2022年9月第2四半期累計は会社計画を上回ったが、同社は下期(2023年4月‐9月)について、不確実性が高いことを考慮し、期初計画を据え置いている。


足元の業績は堅調、財務基盤の強化が進む
2. 財務状況
(1) 連結貸借対照表
2022年9月期第2四半期末における資産合計は6,035百万円となり、前期末比890百万円増加した。流動資産は4,868百万円となり、前期末比460百万円増加した。これは主に、受取手形及び売掛金の増加515百万円等によるものである。固定資産は1,166百万円となり、前期末比429百万円増加した。これは主に、投資その他の資産の増加433百万円によるものである。

負債合計は3,041百万円となり、前期末比678百万円増加した。流動負債は3,029百万円となり、前期末比686百万円増加した。これは主に、短期借入金の増加500百万円によるものである。固定負債は11百万円となり、前期末比8百万円減少した。これは主に、長期借入金の減少5百万円によるものである。

純資産合計は2,993百万円となり、前期末比212百万円増加した。これは主に、利益剰余金の増加等によるものである。

(2) 連結キャッシュ・フロー計算書
2022年9月第2四半期累計の各種キャッシュ・フローの概要は以下の通りである。

a) 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、獲得した資金は116百万円となった。これは主に、売上債権の増加が511百万円、法人税等の支払額が63百万円あったものの、税金等調整前四半期純利益が314百万円、減価償却費が29百万円、未払費用の増加が174百万円、未払消費税等の増加が132百万円あったことなどによる。

b) 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、使用した資金は543百万円となった。これは主に、投資有価証券の取得による支出が506百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出が30百万円あったことなどによる。

c) 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、獲得した資金は410百万円となった。これは主に、長期借入金の返済による支出が66百万円あったものの、短期借入れによる収入が500百万円あったことなどによる。

以上により、2022年9月期第2四半期累計期間における現金及び現金同等物の残高は1,982百万円となり、前期比15百万円減少した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)

《ST》

 提供:フィスコ

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