窪田製薬ホールディングス---スターガルト病治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」第3相臨床試験、最終被験者最終来院完了
窪田製薬ホールディングス<4596>は24日、同社の100%子会社のクボタビジョン・インク(米国ワシントン州)が、スターガルト病を適応症として開発している治療薬候補、エミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験において、予定通り最終被験者の最終来院(LPLV, Last Patient Last Visit)を終えたことを発表した。
当臨床試験は、ランダムに10mgのエミクススタト塩酸塩投与群とプラセボ群に2対1で割り当て、1日1回の経口投与にて24ヶ月間実施するもので、主要評価項目には、若年性黄斑変性スターガルト病患者における黄斑部の萎縮の進行を抑制する効果の検証、副次的評価項目には、最良矯正視力のスコアや読速度などの視機能の変化が含まれる。目標としていた被験者数は162名だったが、世界11カ国29施設で合計194名が被験者登録され、予定通り最終被験者の最後の来院(LPLV)を終えた。
同社は、2022年度第3四半期までに本臨床試験のデータベースロックを完了する予定である。
なお、エミクススタト塩酸塩は、FDA(米国食品医薬品局)およびEMA(欧州医薬品庁)により、スターガルト病の治療薬として稀少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されている。
《ST》
提供:フィスコ