新興市場銘柄ダイジェスト:エネチェンジは大幅に3日続伸、セルシードが大幅に続伸
<4169> エネチェンジ 1219 +186
大幅に3日続伸。USEN-NEXT HOLDINGS<9418>がグループ会社のU-POWER(東京都品川区)で企業に対して「高圧グリーンメニュー(実質再生可能エネルギー供給)」の提供を開始したと発表している。同メニューは、最終保障供給契約を締結せざるを得なかった企業に対しても提供可能という。USEN-NEXT HDは提携先のENECHANGEからメニューを案内するとしているため、同社株に買いが集まっているようだ。
<4575> CANBAS 745 +100
ストップ高。20日に膵臓がん3次治療を対象とするCBP501臨床第2相試験ステージ1の3剤併用投与群で複数の長期無増悪生存が確認され、ステージ2または臨床第3相試験へ進むことが確定したと発表したことが引き続き買い材料視されている。膵臓がん3次治療領域では現在までに承認された医薬品や治療がないため、臨床試験の進展で新薬開発への期待が高まり、買いが殺到しているようだ。
<7073> ジェイック 2630 +228
大幅に続伸。1万株(0.30億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.1%。取得期間は22日から12月21日まで。経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行に加え、M&Aでの活用などが目的。ジェイックは14日に23年1月期第1四半期(22年2-4月)の営業利益が1.17億円(前年同期実績0.12億円)に拡大したと開示して急騰した後は値を下げていたため、押し目買いも入っているようだ。
<2158> FRONTEO 965 -36
大幅に反落。住友ファーマ<4506>と人工知能「コンセプトエンコーダー」を用いた統合失調症を対象とするAIプログラムの研究開発に向けた試験計画書作成の業務委託契約を締結したと発表している。FRONTEOは、同人工知能を用いた「会話型 認知症診断支援AIプログラム」の薬事承認に向けたプロセスを進めている。朝方は買いが先行したものの、その後は利益確定売りに押されているようだ。
<7776> セルシード 190 +40
大幅に続伸。1月5日に発行した新株予約権のうち、4813個(発行総数の10.93%)が権利行使され、48万1300株を交付したと発表している。未行使数は1万2504個。大量行使で将来的な株式価値の希薄化懸念が和らいだことに加え、前日に細胞シート工学を用いた中枢神経損傷関連疾患の新規治療方法に関する共同研究を北海道大学大学院医学研究院と開始したと公表したことも引き続き買い材料視されているようだ。
<6182> メタリアル 1080 +27
大幅に続伸。子会社Travel DX(東京都千代田区)のVR旅行体験サービス「どこでもドア Trip」が長野県立大学に導入されたと発表している。教育機関での正式導入事例は初めて。「どこでもドア Trip」は、現地にいるかのような旅行体験を提供するサービス。今後、現地ツアーガイドとのリアルタイムのコミュニケーションによる語学学習など様々な活用を計画しているという。
《ST》
提供:フィスコ