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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エネチェンジ、ツルハHD、カルビー

エネチェンジ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ENECHANGE <4169>  1,219円  +186 円 (+18.0%)  本日終値
 ENECHANGE<4169>が3日続伸。岸田文雄首相が21日、物価上昇対策の一環として、節電をした家庭や企業に対して、幅広く利用できるポイントを付与する制度などを導入する方針を示したことを受けて、家庭向け電力・ガス切替サービス「エネチェンジ」や法人向け電力・ガス切替サービス「エネチェンジBiz」などを展開する同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■ツルハホールディングス <3391>  6,930円  +470 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ツルハホールディングス<3391>が急反発。同社は21日取引終了後に、23年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比5.3%増の427億円としたことや、年間配当計画を前期比66円増配の233円としていることが好感されたようだ。売上高は同5.8%増の9688億円を見込む。顧客データを活用したマーケティング施策の推進や、ドラッグストア併設型を中心とした調剤薬局の積極的な新規開局に注力するとしている。また、あわせて23年5月期を初年度とする25年5月期までの新中期経営計画も発表。最終年度の売上高目標を1兆600億円に設定し、出店精度の向上や既存店の強化などに取り組むとしている。

■CCT <4371>  5,290円  +260 円 (+5.2%)  本日終値
 コアコンセプト・テクノロジー<4371>が続伸。21日の取引終了後、SOLIZE(東京都千代田区)の金型設計製造NAVIシステム「KATANAVI」事業を10月31日付で譲り受けると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「KATANAVI」は、金型設計製造を対象とした業務支援/生産管理システムで、製造状況の可視化や作業順序徹底の支援、データ・情報伝達支援、ID認証・自動化による作業ミス防止の支援が主な機能。また、CCTの製造業・建設業向けDX開発基盤「Orizuru」と親和性が高く、「KATANAVI」のユーザー企業との契約を引き継ぐことで、新規顧客の獲得にもつながることから、収益性の向上や競争力の強化に資すると判断したという。譲受価額は1600万円。なお、22年12月期業績への影響は軽微としている。

■シーアールイー <3458>  1,655円  +75 円 (+4.8%)  本日終値
 シーアールイー<3458>が大幅高で3日続伸。SBI証券が21日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を2710円から2850円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券ではマスターリース稼働率が99%と高稼働を持続していることや、23年7月期竣工5棟など2000億円弱のパイプラインを確保していること、更に22年4月末時点で運用資産残高が2320億円に拡大し、REITに加えてコアファンドも始動していることなどを評価。また、開発進捗に加えて、高稼働持続による好条件での売却実現、新ファンド組成によるAM(アセットマネジメント)フィーの増加などを織り込み、22年7月期営業利益予想を93億円から98億円へ、23年7月期を同102億5000万円から108億円へ、24年7月期を同113億円から119億円へそれぞれ上方修正した。

■カルビー <2229>  2,529円  +91 円 (+3.7%)  本日終値
 カルビー<2229>が3日ぶりに反発。同社はこの日、9月1日納品分から「ポテトチップス」など一部商品の値上げと内容量変更を発表しており、これが好材料視された。値上げするのは「ポテトチップス」や「じゃがりこ」「Jagabee」など約150品で、値上げ率はスナック菓子やシリアル食品は10~20%程度、おみやげ商品が5~20%程度など。同社は今年1月にも値上げと内容量変更を実施しているが、エネルギー価格や原材料価格の高騰が続いており、自助努力のみでは吸収が極めて困難な状況にあることから、更なる値上げと内容量変更を判断したとしている。

■ニチハ <7943>  2,549円  +88 円 (+3.6%)  本日終値
 ニチハ<7943>が続伸。東海東京調査センターは21日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価も2820円から3150円に見直した。同社は窯業系サイディング(外壁材)の大手企業。24年3月期を最終年度とする中期経営計画では、生産能力を20%増加させる計画であり、今後はこの効果でシェア上昇を見込んでいる。また、商品価格改定による値上げ効果も見込んでおり、23年3月期の売上高は従来予想の1364億円から1442億2000万円(前期比12.1%増)に修正した。今期の営業利益は資材・エネルギー価格上昇を想定して133億円から131億円(同4.2%増)に引き下げたが増収増益を予想。目標株価と現在の株価の乖離からレーティングを引き上げている。

■タムロン <7740>  2,607円  +87 円 (+3.5%)  本日終値
 タムロン<7740>が続伸。21日の取引終了後、22年12月期の配当予想について、中間配当を25円から30円へ増額修正したことが好感されている。年間配当予想は87円(従来予想82円)となり、前期実績に対して5円の増配となる。

■ウエルシア <3141>  2,404円  +78 円 (+3.4%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>やサンドラッグ<9989>、コスモス薬品<3349>、スギホールディングス<7649>などドラッグストア関連株が総じて高い。業界大手のツルハホールディングス<3391>が21日の取引終了後に発表した23年5月期業績予想で、増収増益と大幅増配の見通しを示した。これを受け、きょうの同社株は大幅高に買われており、他のドラッグストア関連株にも今後の業績を期待した思惑的な買いが向かったとみられる。

■SBIホールディングス <8473>  2,588円  +70 円 (+2.8%)  本日終値
 SBIホールディングス<8473>が大幅続伸。22日付の日本経済新聞は「三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、ネット証券最大手のSBIホールディングス(HD)に1割程度出資する方向で最終調整していることが21日、わかった」と報じた。SBIが第三者割当増資を実施し、三井住友FG<8316>と証券事業で本格的に提携する、という。この報道を受け、SBIには業容拡大への期待が膨らみ買いが流入した。なおSBIでは、「三井住友フィナンシャルグループとの間で報道の内容を含む様々な提携の機会を検討していることは事実ですが、現時点で決定している事実はございません」とコメントを発表している。

■バイタルKS <3151>  705円  +19 円 (+2.8%)  本日終値
 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が3日続伸。21日の取引終了後、上限を150万株(発行済み株式数の2.82%)または10億2900万円とする自社株を、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得すると発表しており、これを好感する買いが入った。

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