東電HDが活況高、売り買いガップリ四つで5000万株超の断トツの商いこなす
東京電力ホールディングス<9501>が活況高の様相をみせている。出来高は既に5000万株を超えており、全上場企業を通じ断トツの商いをこなしている。岸田首相が電力需給の逼迫回避に向け、脱炭素の効果が高い電源として再生可能エネ以外に原発を挙げており、柏崎刈羽原発6号機と7号機の再稼働の思惑が取り沙汰される同社株へのマーケットの関心が高い。市場では「仮に(原発が)稼働しても、賠償特損を抱える同社にとってファンダメンタルズ面から買い進むのは理にかなっていない」(ネット証券アナリスト)という指摘もあるが、それだけに空売りも呼び込んでおり、需給相場へ発展する兆しをみせている。東証信用残は直近データで信用倍率が3.5倍と買い長だが、日証金では買い残が大きく減少する一方、売り残は増加しており、貸借倍率は1.15倍と拮抗している。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS