JIG-SAW---21年12月期は2ケタ増収・増益、月額課金案件の受注獲得を推進
JIG-SAW<3914>は、4日、2021年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比25.5%増の27.51億円、営業利益が同55.7%増の4.88億円、経常利益が同7.5%増の4.88億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.9%増の3.36億円となった。
当年度においても、月額課金案件の受注獲得を推し進め、前期と比較して月額課金売上は5.07億円純増した。これにより、上場以来28四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることなく極めて堅調に推移している。なお、現在も積極的に先行投資を継続して実施しているが、当年度における営業利益及び経常利益の増減率は前年度を大幅に上回った。
IoT分野では、IoTエンジン「NEQTO」をベースに、あらゆる事業者のエンタープライズレベルのIoTソリューションに大きく寄与するスピーディーかつシンプルなソフトウエアサービスを展開している。量産ハードウエア向け超極小IoT組み込みソフトウエア「NEQTO-m」の提供を開始し、米国本土でのIoT基盤設置を完了することで、米国顧客へのサービス価値を大幅に高めており、更なる深耕のための取り組みを継続している。さらに、今後飛躍的に増加していくIoTデータコントロール・クラウドマネージドサービスへの要望に応えるため、国内外トリプル拠点に加え、大型の新コントロールセンター(SCC N44)開設によるサービス体制を強化した。また、視覚再生プロジェクト「NEW-VISION」は、米国及び日本などで特許を取得し、自動操縦標準機開発プロジェクトにおいては、施工現場への実証実験を実施するなど、各プロジェクトを実用化に向けて着実に推進している。今後の高い事業成長を実現すべく、将来に向けた先行投資である研究開発費・販売促進費・人件費・グローバル展開のための先行投資を、前期と比較し、約2.84億円大幅に増加させている。
2022年12月期通期については、ストック型ビジネスの堅調な推移により、現時点において、過去最高の売上高が見込まれる状況だが、国内だけにとどまらないグローバルなIoT事業の大きな成長と、そのための事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、連結業績予想を公表していない。
《ST》
提供:フィスコ