新晃工業---2Qは2ケタ増収、日本・アジアともに売上高が増加
新晃工業<6458>は9日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.0%増の175.71億円、営業利益が同3.0%減の18.29億円、経常利益が同6.6%減の20.10億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.4%減の14.29億円となった。
日本では、需要の端境期に感染症の影響が重なったことに加え、世界的な半導体不足に伴う部材供給の遅れなど予測の難しい変化への対処が必要となる事業環境が続いている。こうしたなか、空調機の物量確保を目指す販売政策を進めた結果、売上高は前年同期比8.8%増の150.33億円となった。利益面においては、原材料価格の高騰などから、セグメント利益(営業利益)は同0.5%減の19.29億円となった。
アジアでは、中国における固定資産投資の伸びがやや低下し、景気の回復テンポは鈍化している。そうしたなか、計画段階から提案を進めている高機能型AHUを中心に販売を伸ばし、売上高は前年同期比35.3%増の25.45億円となった。しかし、依然として収益性回復に課題を残したほか、貸倒引当金を追加計上した影響からセグメント損失(営業損失)は1.24億円(前年同期は0.77億円の損失)となった。
2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.9%増の415.00億円、営業利益が同20.8%減の52.00億円、経常利益が同20.0%減の56.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.3%減の38.00億円とする期初計画を据え置いている。
《EY》
提供:フィスコ