中外薬が3日続伸、抗体カクテル療法を使った発症予防など適応拡大申請
中外製薬<4519>が3日続伸で底値圏離脱の気配。前日取引時間中に3854円まで売られ年初来安値を更新したものの、引けにかけてプラス圏に切り返したが、きょうは改めて買い直される展開にある。前日取引終了後、同社は抗体カクテル療法について、新型コロナウイルスの発症予防や、無症状感染者の治療にも適応拡大できるように厚生労働省に申請したと発表しており、これが株価の刺激材料となっている。抗体カクテル療法とは、体外から侵入した異物を攻撃する免疫系が作り出したタンパク質である抗体を複数利用して治療をはかるもの。同社の抗体カクテル療法は「カシリビマブ」と「イムデビマブ」と呼ばれる2つの抗体を混ぜて使う。新型コロナウイルスの表面に結合して増殖を抑える効果が期待されており、臨床試験でもその有効性が確認されている。
出所:MINKABU PRESS
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