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【特集】高成長【始動】候補リスト〔第1弾〕 31社選出 <成長株特集>

ダブスタ <日足> 「株探」多機能チャートより

 本特集では、製品・サービスの販売拡大もしくは買収や提携などにより、高成長に向けて動き始めた可能性が高い銘柄を探った。

 今回は第1弾として、時価総額350億円以上1000億円未満の銘柄(金融を除く)の中から、本決算月にかかわらず直近四半期に前年同期比で「10%増収・20%経常増益」を2四半期もしくは3四半期連続で達成した銘柄を、“高成長「始動」候補”として31社を選び出し、直近四半期の増益率が大きい順に記した。連続で収益が拡大し始めた企業は、これから高成長が期待できる有力候補として注目していいだろう。

 直近四半期の増益率トップとなったのは、首都圏を中心に不動産分譲事業を展開するゴールドクレスト <8871> 。直近3ヵ月の21年4-6月期(第1四半期)業績は、売上高57.3億円(前年同期比2.2倍)、経常利益18.8億円(同75倍)に急拡大して着地。コロナ禍での住宅に対する関心の高まりなどを背景にマンション需要が堅調に推移するなか、主力の新築分譲マンションの引き渡し戸数が大幅に増加した。

 2位に入ったツバキ・ナカシマ <6464> の4-6月期(第2四半期)は、中国・欧州を中心に自動車や工作機械向けの需要が回復するなか、主力の精密ベアリングボールやローラーなどの販売が大きく伸びたほか、成長分野であるセラミックボールの引き合いも強かった。業績好調に伴い、21年12月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正している。

 3位にリスト入りした再生アルミ地金大手である大紀アルミニウム工業所 <5702> の4-6月期(第1四半期)は、主要顧客である自動車メーカーの生産回復で需要が増加したことに加え、アルミ製品と原料の価格差が拡大したことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、22年3月期の通期計画を大きく引き上げるとともに、配当予想も大幅増額修正したことが評価され、株価は9月21日に上場来高値1910円まで上値を伸ばす場面があった。

 4位には半導体と電子部品を主力とするエレクトロニクス専門商社の新光商事 <8141> が入った。4-6月期(第1四半期)は産業機器関連、自動車電装機器関連、OA機器関連、娯楽機器関連向けの販売が好調で、経常利益は前年同期比9.6倍の6.4億円と業績高変化を遂げた。第1四半期実績だけで通期計画(16億円)に対する進捗率が40.3%に達しており、業績上振れが期待される。

 選出リストには半導体関連の好調が目立つ。半導体・電子部品商社の加賀電子 <8154> と東京エレクトロン デバイス <2760> 、半導体・液晶用特殊ガス大手の関東電化工業 <4047> 、半導体製造装置向けピラフロン製品を手掛ける日本ピラー工業 <6490> 、半導体基板向け薬品メーカーのメック <4971> などがリスト入りしている。全体波乱相場のなかで軒並み大きく値を崩しているが、世界的な半導体需給の逼迫を追い風に、7-9月期決算も好調を維持することが期待され注目したい。

 続いて内需関連に目を移す。14位のデジタルハーツホールディングス <3676> は巣ごもり需要で好況なゲーム市場を背景にコンソールゲーム向けのデバッグ案件の獲得が進んだほか、テレワーク普及やDX加速で増加するシステムテストやセキュリティの需要を取り込み、4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比3.5倍の6.7億円に膨らんだ。

 17位にリストアップされたダブルスタンダード <3925> の4-6月期(第1四半期)は、前期からの繰り越し案件を計上したほか、既存・新規顧客からの受託案件の拡大も寄与し、売上高23.1億円(前年同期比2.6倍)、経常利益4.5億円(同2.6倍)といずれも四半期ベースの過去最高を塗り替えた。主力とするストック報酬型のビッグデータ関連事業、顔認証を活用した本人確認システムなど新規サービスを軸としたサービス企画開発事業ともに受注が増勢だった。

 24位のブレインパッド <3655> はデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた企業の投資が活発化するなか、データ活用コンサルティングなどを展開する主力のプロフェッショナルサービス事業で大型案件の開拓が進み、4-6月期(第4四半期)は2四半期連続の2ケタ増収増益を達成した。併せて発表した22年6月期業績予想は売上高85億円(前期比19.7%増)、経常利益10.8億円(同22.3%増)に伸びる計画だ。

           ┌─ 経常利益 ─┐ ┌─ 売上高 ─┐ 増収増益 予想
コード 銘柄名    増益率 直近四半期 増収率 直近四半期 連続期数  PER
<8871> ゴールドクレ  7440    1885   118    5737    3   8.8
<6464> ツバキナカ   2602    1486  82.3   17846    2  12.8
<5702> 大紀ア      950    5578  74.2   49536    2   6.5
<8141> 新光商      861    644  45.9   30358    2  24.6
<6640> I・PEX    808    1743  44.1   16733    2   9.5
<6737> EIZO     683    4579  64.2   23151    2  13.1
<4548> 生化学      656    4613  71.7   11784    2  16.0
<6914> オプテクスG   370    1259  50.3   11776    2  15.4
<5805> 昭電線HD    361    2619  33.6   45184    2   9.4
<7718> スター精     357    1642  46.0   15139    2  13.2

<7740> タムロン     327    2351  55.1   15281    2  13.3
<6999> KOA      323    2012  45.8   15964    3   -
<6957> 芝浦電子     273    1430  34.3    7709    2  17.1
<3676> デジハHD    245    670  19.7    6098    2  28.7
<8154> 加賀電子     198    4566  25.9   105949    2   9.3
<4047> 関電化      166    2393  17.1   13787    2  10.3
<3925> ダブスタ     157    452   159    2311    2  43.4
<2715> エレマテック   129    1605  13.5   45034    2  10.1
<6490> ピラー      117    2380  31.4    9135    2  10.6
<9824> 泉州電      106    1416  38.9   23595    2  12.8

<6929> 日セラ     88.8    1129  48.2    5403    2  23.8
<4365> 松本油脂    86.7    1490  31.0    8546    2  10.0
<2760> 東エレデバ   78.6    1195  44.1   41009    3  14.8
<3655> ブレインP   74.4    314  12.4    2003    2  59.5
<4053> サンアスタ   71.6    448  40.3    1810    2  85.9
<5451> 淀川鋼     50.1    4155  28.2   44048    2   -
<4971> メック     48.9    987  21.7    3519    3  20.8
<6278> ユニオンツル  46.9    1180  20.5    6933    2  17.0
<6459> 大和冷     44.2    1917  32.2   11402    3  22.0
<4499> スピー     43.3    255  51.5    3328    2  77.8

<9790> 福井コン    40.0    1310  14.1    3187    3  25.0

※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前年同期に比べた増加率、単位は%。連続期数は四半期ベースの連続回数。
※通期の経常利益予想が減益見通しの企業は除いた。

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