日電子の上値指向鮮明、マルチビーム描画装置の実力評価で株価は青空圏浮上
日本電子<6951>が続伸で上値指向を鮮明としている。一時270円高に買われ8000円大台ラインを突破、前週26日につけた高値7860円を払拭し上場来高値を更新した。同社は電子顕微鏡の世界トップメーカーだが、レーザー分野の高い技術力を生かし、半導体向けマルチビーム描画装置で先駆している。マスク描画装置は従来のシングルビーム装置の需要も旺盛ながら、EUV露光プロセスの生産性を向上するマルチビーム方式に対する引き合いが急速に強まっている。半導体の微細化を背景として使用マスク枚数が増加する傾向にあるが、マルチビーム描画装置はナノレベルの26万本の電子ビーム照射による描画で工程時間を従来比3分の1に短縮することが可能で、このニーズに応える。海外ファンドなどの実需買いが観測されるなか、株価は青空圏を進む展開となっている。
出所:MINKABU PRESS
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