双信電機が好業績背景に急騰、半導体・5G・リチウムイオン電池など成長分野で需要開拓
双信電機<6938>が急騰、一時12%近い上昇で785円まで買われ18年2月以来、約3年半ぶりの高値圏に浮上した。株式市場全般は直近好決算発表銘柄のギャップアップにつく動きが主流だが、一方では決算発表通過後に人気化し一息入れた銘柄に再び投資資金が集中するケースも目立っている。同社は後者のパターンで、前週5日に目先筋の売りでひと押し入れたが、その後は急速に体勢を立て直している。産業機器関連や情報通信分野向けにノイズフィルターやフィルムコンデンサーなどの電子部品の需要が好調で、22年3月期業績予想は売上高108億円から115億円(前期比20%増)に、営業利益は6億円から12億円(前期実績8700万円)にそれぞれ上方修正、配当計画も4円から倍増の8円に上乗せした。半導体製造装置向けや5G基地局向け、リチウムイオン電池関連部材など成長分野の需要が旺盛で、これも株価を強く刺激している。
出所:MINKABU PRESS
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