シンバイオ製薬---株式の業績基準及び利益計上基準の上場廃止に係る猶予期間入り
シンバイオ製薬<4582>は24日、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となったことを発表した。猶予期間は2021年1月1日から2022年12月31日まで。
最近4会計年度における営業利益及び営業活動によるキャッシュ・フローの額が負であること、上場申請会計年度の営業利益の額が負であり、かつ当社の上場後9連結会計年度の営業利益の額が負であることのため。なお、JASDAQの上場廃止基準として設けられている業績基準や利益計上基準について、上場会社向けナビゲーションシステムのFAQには、新市場区分には業績基準や利益計上基準と同様の基準は設けない想定であり、当該基準により猶予期間入りしていたJASDAQ上場銘柄については、猶予期間からの解除を行う予定であると記載されている。
同社によると、これまで将来のパイプライン導入や開発等に先行投資を行ってきたが、エーザイ<4523>との間で締結した抗悪性腫瘍剤トレアキシン(R)に関する事業提携契約が2020年12月9日で契約満了になり自社による国内販売を開始し、卸売りへの利益が同社に帰属すること、トレアキシン(R)液剤(RTD製剤)について2021年1月より販売を開始し、従来のFD製剤(凍結乾燥注射剤)からより原価率の低いRTD製剤への切り替えが順調に進んでいること、2021年3月22日に再発又は難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象としたトレアキシン(R)とリツキシマブ併用療法に関する製造販売承認を取得したこと、以上の3項目により2021年12月期においては営業利益の額が正である蓋然性は高く、これを達成すべく全力を注いでいくとしている。
《ST》
提供:フィスコ