アセンテック---21年1月期増収・2ケタ増益、仮想デスクトップソフトウエア製品や自社製品が伸長
アセンテック<3565>は10日、2021年1月期決算を発表した。売上高が前期比0.8%増の59.82億円、営業利益が同33.1%増の6.07億円、経常利益が同40.0%増の6.31億円、当期純利益が同29.7%増の4.22億円となった。
当年度においては、事業戦略の一つである「自社製品の開発と展開」において、国内の大手金融機関に自社製品「Resalio Lynx700」が採用されたことを発表した。さらに、もう一つの事業戦略である「継続収入ビジネスの拡大」においては、サブスクリプション型に完全移行した自社製品「Resalio Lynx」や自営保守サービスなどの継続収入ビジネスの増加が続いている。また、事業拡大に向けた新たな取り組みとして、Googleのクラウドサービス群Google Cloud Platformの取扱いを開始した。これにより、Google Cloudと同社の仮想デスクトップ製品を組み合わせたテレワークソリューションの提供ができるようになった。さらに2020年12月にはパルスセキュアとディストリビュータ契約を締結し、先進的なセキュリティモデルであるゼロトラストソリューションの提供を開始した。
当年度の売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大により、一部のプロジェクトで遅延等が発生するなどの影響はあったものの、仮想デスクトップ事業領域において、テレワークの導入及びサイバーセキュリティ対策需要の増加に伴い、Citrixの仮想デスクトップソフトウエア製品が堅調に推移した結果、増収となった。利益面においては、仮想デスクトップ事業領域においてCitrixの仮想デスクトップソフトウエア製品や自社製品である「Resalio Lynx」が急速に伸びたことに加え、自社製品である「リモートPCアレイ」が堅調に推移し増益となった。また、「継続収入ビジネスの拡大」が本格的に寄与し、利益率が向上したことで、増益となっている。
2022年1月期通期の業績予想については、売上高が前期比8.6%増の65.00億円、営業利益が同15.3%増の7.00億円、経常利益が同10.8%増の7.00億円、当期純利益が同14.8%増の4.85億円を見込んでいる。
《ST》
提供:フィスコ