NTTドコモに買い人気集中、NTTがTOBで完全子会社化へ
NTTドコモ<9437>に寄り付き大量の買い注文が集中しカイ気配スタートとなった。前日の米相対取引市場で同社株のADRが急騰、終値ベースで30%高を超えた。複数のメディアを通じてNTT<9432>がTOBで同社株を取得し、完全子会社にする方針が伝わったことで、これが株価を押し上げる形となっており、きょうの東京市場でも同社株の上値を見込んだ投資資金が一気に流入する格好となっている。現在NTTはドコモ株式を64%保有しているが、残りの30%強の株式を取得するのに必要な資金は4兆円を上回ると試算されている。完全子会社化によってグループを一体化させ、次世代通信規格「5G」など成長分野への展開力を強める狙い。両社の時価総額は前日終値時点でNTT、NTTドコモいずれも9兆円弱でほぼ並んでいる。単純に合計すると約18兆円の規模となり、東証1部上場企業の中でソフトバンクグループ<9984>を抜いて、トヨタ自動車<7203>に次ぐ2位に浮上する。なお、NTTとNTTドコモは今回の件について、きょうの取締役会で決定した場合に速やかに公表すると発表している。
出所:MINKABU PRESS
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