テンポイノベーション---1Q決算は売上高過去最高更新も新型コロナの影響で減益
テンポイノベーション<3484>は3日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比5.6%増の24.04億円、営業利益が同46.3%減の1.00億円、経常利益が同44.0%減の1.09億円、四半期純利益が同46.5%減の0.72億円と第1四半期売上高は過去最高を更新したものの、各段階利益は新型コロナの影響で減少した。
店舗転貸借事業は、緊急事態宣言下にあった4-5月を中心に、顧客の出店意欲が急速に低下したこと等により、転貸借物件数が前事業年度末比5件増の1,689件に留まった結果、売上高23.95億円(前年同期比7.5%増)となった。営業利益は1億円(同40.9%減)であったが、これは新型コロナの影響により売上総利益が減少したことに加え、特別手当の計上やオフィス増床による地代家賃増等の影響によるものだという。
「不動産売買事業」は、店舗転貸借事業においてキーとなる不動産業者との関係強化を目的として、店舗不動産の仕入販売や建築販売を実施しているが、1Qにおいては新型コロナの影響により、市場が不活発化していたため、物件の取得及び売却は行わなかった。そのため、売上高0.09億円(前年同期比80.4%減)、営業利益562千円(同96.9%減)となった。
21年3月期の業績予想については、新型コロナウイルスの新規感染者が再度増加に転じ、過去最高を更新している状況において、合理的に算出することが困難であるため、未定としている。また、配当は経営基盤を強化しつつ、安定的に実施していくことを基本方針としているが、現時点では同じく未定。開示が可能となった段階で、速やかに公表する予定という。
株主優待は、従来、3月期末に100株以上所有する株主に対し、「全国共通お食事券ジェフグルメカード」3,000円分を贈呈する内容であったが、2021年3月期以降、3月期末に300株以上所有し、かつ1年以上継続して株式を所有する株主に「全国共通お食事券ジェフグルメカード」5,000円分を贈呈する内容に変更している。
《YM》
提供:フィスコ