明豊ファシリティワークス---20年3月期は2ケタ増益となり、過去最高を更新
明豊ファシリティワークス<1717>は15日、2020年3月期決算を発表した。売上高が前期比22.2%減の43.53億円、営業利益が同16.6%増の9.02億円、経常利益が同16.2%増の9.06億円、当期純利益が同13.8%増の6.39億円と過去最高を更新した。売上高が減少している理由は、顧客からピュアCM(工事原価を含まないフィーのみの契約型CM)が選択され、アットリスクCM(工事原価を含む請負契約型CM)が減少したことによる。
オフィス事業は、当年度も大企業におけるグループ企業の統廃合、地方拠点の集約化、また、大規模な新築ビルの竣工時同時入居プロジェクトなど、難易度の高いオフィス事業に関するサービスを提供した。
CM事業は、仙台市(宮城県)、中野区(東京都)、川崎市(神奈川県)、神戸市(兵庫県)、愛知県に加え、練馬区(東京都)、葉山町(神奈川県)、大阪市(大阪府)、茨木市(大阪府)、鳴門市(徳島県)等、地方自治体庁舎や学校を始めとする公共施設においても同社のCMサービスが評価された。また、グローバル企業の国内拠点となる大型研究施設、生産工場、商業施設及び大学施設の再構築や、鉄道会社による駅舎や大規模商業施設等での電気・機械設備更新等の実績を重ね、新規顧客が増加している。
CREM事業は、工事コスト管理や保有資産のデータベース化による資産情報の一元管理、多拠点同時進行プロジェクトの一元管理、そして個々のプロジェクトの進捗状況を効率的に管理するシステム構築内製化の実績をもとに、複数の商業施設や支店等を保有する大企業、金融機関等から継続して依頼を受けている。また、公共分野では、当年度に選定された葉山町だけでなく、墨田区、練馬区から継続的に同社が選定されている。
2021年3月期通期については、売上高は前期比9.4%減の39.45億円、営業利益は同31.8%減の6.16億円、経常利益が同32.0%減の6.16億円、当期純利益が同35.1%減の4.15億円を見込んでいる。
《SF》
提供:フィスコ