グリムス---20年3月期は2ケタ増収増益、スマートハウスプロジェクト事業・小売電気事業が好調に推移
グリムス<3150>は11日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比27.6%増の154.89億円、営業利益が同50.4%増の21.06億円、経常利益が同49.7%増の21.68億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同48.1%増の14.83億円となった。
エネルギーコストソリューション事業の売上高は前期比1.0%増の44.50億円、セグメント利益は同18.6%減の10.42億円となった。業務用エアコン・トランス・コンプレッサーなどの各種省エネ設備の販売を推進した。
スマートハウスプロジェクト事業の売上高は前期比13.2%増の39.24億円、セグメント利益は同19.9%増の3.59億円となった。ハウスメーカーとの提携販売やVPP(バーチャルパワープラント)の活用といった多様な販売手法を活用し、蓄電池や住宅用太陽光発電システムの販売を積極的に推進した。また、太陽光発電の10年間の固定価格買取制度の適用が終わる卒FIT案件の今後の増加が見込まれることから、自宅で発電した電力を自家消費する提案を進めた結果、蓄電池の単体販売が増加している。
小売電気事業の売上高は前期比66.8%増の71.15億円、セグメント利益は同198.7%増の13.62億円となった。エネルギーコストソリューション事業の既存顧客に対する電力の小売を推進し、約73%といった成約率をもとに順調に販売を伸ばし、3月末時点の契約口数は約34千口となった。また、天候要因により電力需要が減少したため市場での電力調達価格が低位に推移し、結果的に当期の利益率が向上した。
2021年3月期第1四半期の連結業績予想について、売上高が前年同期比16.6%増の41.43億円、営業利益が同59.1%増の8.94億円、経常利益が同54.5%増の8.99億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同51.5%増の5.89億円を見込んでいる。2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウィルス感染拡大の影響を現時点で合理的に算定することが困難なため、未定としている。合理的な予想が可能となった時点で、速やかに開示する予定。
《SF》
提供:フィスコ