【特集】利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕 19社選出 <成長株特集>
電算システム <日足> 「株探」多機能チャートより
下表では、本決算月にかかわらず、20年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している19社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは日本エスコン <8892> 。1-3月期(第1四半期)は不動産販売事業で主力とする分譲マンションの販売が好調だったほか、商業施設や物流倉庫など収益不動産の引き渡しも順調に進み、経常利益は93.2億円と過去最高益を2倍も上回って着地。上期計画の90億円をすでに上回っており、業績上振れが濃厚とみられる。
2位の電算システム <3630> は情報サービス事業でオートオークション業務システムや教育関連システム、デジタルサイネージ、クラウド関連サービスなどの案件が大きく伸び、1-3月期(第1四半期)は売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を達成した。経常利益は11.6億円と上期計画に到達しており、業績上方修正が期待される。
続く3位のアクモス <6888> [JQ]はITソリューション事業でシステム更新案件などSI・ソフトウェア開発分野の受注が引き続き好調だったうえ、IT基盤・ネットワーク構築分野も稼働率が向上し、1-3月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比47.4%増の3.1億円に膨らんだ。第3四半期累計の同利益は5.2億円と通期計画(3.8億円)を大幅に超過しており、業績上振れは確実とみられる。
5位に入ったTKC <9746> の1-3月期(第2四半期)経常利益は前年同期比46.4%増の45.6億円に拡大し、20四半期ぶりに最高益更新を果たした。幼児教育・保育の無償化にかかるシステム改修案件が大きく伸びた。また、会計システムのユーザー数増加に加え、「Windows7」サポート終了に伴うパソコン買い替え需要の継続も追い風になった。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<8892> 日エスコン 103 9329 4591 4.1 12300 11810 5.9
<3630> 電算システム 48.4 1162 783 3.9 2430 2338 18.9
<6888> アクモス 47.4 314 213 8.8 385 354 18.1
<3939> カナミックN 25.6 216 172 16.0 630 543 85.6
<9746> TKC 25.5 4568 3640 0.0 9670 9669 19.8
<4769> IC 20.5 253 210 1.1 575 569 8.8
<3636> 三菱総研 17.6 6126 5209 6.0 7000 6605 9.1
<6080> M&Aキャピ 15.9 2271 1959 0.9 5905 5855 24.3
<7518> ネットワン 15.4 6626 5743 2.6 17000 16563 24.0
<1417> ミライトHD 15.3 12845 11142 0.4 23300 23207 9.9
<3969> エイトレッド 14.0 187 164 10.5 650 588 32.6
<6028> テクノプロH 13.5 4897 4316 10.0 15100 13727 21.3
<2175> エスエムエス 12.6 2945 2616 1.6 6459 6355 43.6
<3658> イーブック 12.1 269 240 10.7 880 795 20.8
<3901> Mラインズ 11.4 255 229 13.1 1000 884 33.4
<9682> DTS 9.5 3179 2903 0.0 10850 10849 13.5
<3763> プロシップ 5.0 758 722 8.5 1730 1594 16.1
<4327> 日本SHL 4.9 786 749 3.0 1267 1230 13.9
<2491> Vコマース 2.6 1523 1485 10.3 5500 4988 21.7
※ 2019年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース