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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4813 ACCESS

東証P
852円
前日比
-11
-1.27%
PTS
848.9円
19:03 12/20
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.38 3.23
時価総額 340億円
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大飛翔! 巨大旋風に乗るクラウド関連「驚異の株高候補5銘柄」<株探トップ特集>


―30兆円の超巨大市場で新たなビジネスチャンスの予兆、次の変身株はこれだ ―

●クラウド周辺には高成長銘柄が目白押し

 企業の決算発表が今週でほぼ通過した形となった。総じて苦戦が目立つなかで、内需の成長セクターに位置する企業については好業績を際立たせるものも少なくない。その代表的なセクターとして クラウドサービス周辺でビジネス展開する企業群が挙げられる。クラウドサービスは、ハードやソフトを手元のコンピューターで「所有」するのではなく、ネットを通じたサービスとして必要に応じて利用することで、企業側に大幅なコスト削減メリットをもたらすほか、導入スピードが速く変化にもすぐ対応できるためシステムの陳腐化を回避することができる。そして、クラウドサービスを提供する側においては急速な収益成長トレンドに乗っている企業が目白押しとなっている。

 今週12日に19年1-9月期決算を発表したオロ <3983> 。同社は自社開発クラウドソフトの提供を主力とするが、売上高・営業利益ともに2ケタ成長を確保し、これが好感されて13日に値幅制限上限の500円高に買われる異彩人気となった。その後も目先筋の利益確定売りをこなし、なお上値指向をみせている。また、経営コンサルティング会社のシグマクシス <6088> が5日に発表した19年4-9月期決算は、営業利益が前年同期比2.3倍の9億8100万円と急拡大。株価は決算開示後に短期間で30%近い上昇をみせたが、同社もERPクラウド化ビジネスを積極化し、企業のニーズが埋もれる巨大市場を掘り起こすことに精力を注いでいる。これらを一例として、他にもクラウドソリューションを手掛けるシステム開発系企業の好決算と株価の上昇が目立っている。

●急拡大一途のデータ量と天下を牛耳る米国

 IT技術を駆使してビジネスモデルの改革を行うデジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流が企業システムのクラウド化を促し、株式市場では必然的にその担い手となる銘柄が脚光を浴びる形となっている。クラウドサービス市場の拡大はIT先進国の米国で更に色濃い。ハイパースケールと呼称される大規模計算能力を有するクラウド企業がデータセンター増強を加速させ、これは半導体需要の回復を牽引する構図ともなっている。

 クラウドで処理されるデータ量はここ数年急拡大の一途をたどっており、グローバルでみても企業のITインフラ構築の内訳は、そのかなりの部分をクラウド関連で占めている。まさに市場規模は膨大といえ、処理データ量にして10000エクサバイト(10兆ギガバイトの1万倍)以上、金額ベースにして20~30兆円と推計されている。

 世界のクラウド業界は、現在米アマゾン・ドット・コムの「AWS」を筆頭にマイクロソフトの「Azure」、グーグルの「Google Compute Engine」がすぐその後ろを追う形となっており、この3社で世界シェア7割近くを占める状況にある。IT先進国トップを走る米国の面目躍如といえるが、日本でも今の大きな潮流に乗り遅れないようにクラウド化への取り組みが加速し始めた。

●政府自らがクラウド構造改革に踏み出す

 国内では民間にとどまらず、政府もクラウド導入を一斉に進める方向にあることが伝わっている。来秋をメドに各省庁は基幹システムのクラウド化を本格化させる構えにあるという。政府自らが重い腰を上げ、クラウド採用による構造改革に動きだしたことは、株式市場でも投資テーマとして大きな意味を持つことになる。関連銘柄はかなりの数にのぼるが、今後はM&Aの思惑など合従連衡の動きを絡め、クラウド関連株物色のビッグウェーブが一気に押し寄せる可能性が出てきた。

 今回はクラウド関連相場の第1ステージ開幕を受け、株価の本格的な上昇が期待される5銘柄を強力エントリーした。

●上昇加速前夜の選りすぐり5銘柄をロックオン!

【ACCESSは大相場気配、米AT&Tと連携】

 ACCESS <4813> [東証M]は10月下旬にマドを開けて上放れて以降、連続大陽線を交え株価にうねりが生じており、大相場に発展する兆しをみせている。同社はIoTデバイス開発や法人向けに通信・クラウド技術を活用したIoTソリューションを展開し、電子出版分野向けソリューションで実績が高い。足もとの業績は決して良いとはいえないが、10月下旬に同社の米国子会社が世界最大の通信会社AT&Tの子会社とライセンス契約及び業務提携を締結しており、ここを基点とする業容拡大に向けたシナリオに期待が寄せられている。商品技術力も高く、同社が手掛けるブラウザコンポーネントは任天堂 <7974> の「ニンテンドースイッチライト」に採用されている。当面の目標としては昨年1月の高値1277円が視野に入るが、全員参加型材料株の素地があり、ここを通過点とするスケールの大きい上昇トレンドを形成する公算は小さくない。

【TDCソフトは独自システムと5Gで飛躍近づく】

 TDCソフト <4687> に上値期待が膨らんでいる。10月末に905円の高値形成後調整を入れたが、25日移動平均線をサポートラインに切り返す動き。ここでの目先トレンド転換は2月27日につけた年初来高値999円奪回から1000円台活躍に向けた第一歩となる可能性がある。独立系システムインテグレーターで、企業に押し寄せるデジタルトランスフォーメーションの流れが同社にとって強力な追い風となっている。同社はクラウドに対応した自社製品育成に傾注、独自開発で構築したEDIシステムで需要を開拓している。また、直近ではローカル5G分野でのサービス提供に注力するほか、NTTデータ <9613> が提供するクラウドサービス「OpenCanvas」の販売代理店としても業容を広げている。20年3月期は営業ピーク利益更新を見込む。更に21年3月期は戦略的なクラウドビジネスへの取り組みが開花、2ケタの利益成長が有力視される。

【カナミックNは医療・介護クラウドで高成長続く】

 カナミックネットワーク <3939> は9月上旬につけた522円の安値をターニングポイントに大勢トレンドを上昇転換させたが、600円台半ばのもみ合いは積極買いで対処して報われる公算が大きい。同社は医療や介護分野に特化したクラウドサービスを主力としている。ストックビジネスを主力に採算性の高いカミナッククラウドサービスは新規顧客の開拓が続いており、全体業績の押し上げに寄与している。医療と介護を連携させる地域包括ケアを実現するシステムの提供で需要を捉え、政府の政策に沿ったシステム開発会社として存在感を高めている。17年9月期以降、2ケタ増収増益を続ける高成長企業で19年9月期はトップラインが12%増収、営業利益段階で37%増と好調を極めたが、20年9月期も売上高が18億6000万円(前期比10.4%増)、営業利益6億1000万円(同12.1%増)と高成長トレンドに陰りはみられない。

【JBCCHDは通期業績の大幅上振れが濃厚】

 JBCCホールディングス <9889> は10月30日に急騰後、細かい陰線を重ね調整を入れていたが1700円近辺で大勢を立て直し切り返す動きをみせている。足もとの業績は絶好調といってよく、株価は早晩2000円台活躍へ歩を進める可能性が高い。同社はIBM系のシステム開発・運用大手で、設計段階からワンストップでITインフラ構築を担える点が強みとなっている。クラウドとサイバーセキュリティー分野に事業の軸足を移して高水準の需要を獲得、クラウドでは顧客企業の使っているクラウドを統合して効率化する「俺のクラウド」への引き合い旺盛で成長を牽引している。また、セキュリティー分野では、監視から情報分析まで一貫して対応し幅広いニーズを囲い込む。19年4-9月期決算は前年同期比5割増の営業利益20億3700万円。対通期進捗率は70%に達しており、会社側予想の29億円(前期比10%増)は大幅な上振れが濃厚だ。

【MKシステムは利益成長加速し株式需給にも思惑】

 エムケイシステム <3910> [JQ]は年初来高値圏で売り物を吸収、上昇第2波動突入に向かう公算が大きい。同社は社会保険労務士向けシステムを手掛け、電子申請手続き支援で高実績を有するほか、一般企業対象にWebアプリケーションをクラウドで提供するビジネスも強化しており成長力が増している。20年3月期はトップラインが24億9600万円と前期比2割強の伸びを見込むほか、営業利益も3億5900万円(前期比13.2%増)と2ケタ伸長見通しにあり、収益成長スピードが高まっている。来期以降はその伸びが更に加速しそうだ。上場した2015年に2209円(分割修正後株価)の上場来高値を形成しているが、その当時と今期予想との比較で営業利益は2.5倍化しており、今後の中期成長力も考慮した場合、時価水準は大幅な見直し余地がある。時価総額70億円前後と小型で株主構成など需給面でも思惑がある。

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