三井化学---特別損失の発生と業績予想の修正を発表
三井化学<4183>は26日、2018年3月期第4四半期の特別損失の発生および2018年3月期の業績予想の修正を発表した。
2014年3月期に買収した歯科材料事業において将来の回収可能性を再評価した結果、買収時に発生したのれん等の無形固定資産の減損損失143億円が発生する見込みである。アナログ分野におけるドイツでの販売の低下、デジタル製品の立ち上げの遅れ等に伴い、計画を見直したことが主な原因。ただし、既にアナログ分野での営業体制強化や、デジタル製品の上市・拡販に向けた基盤整備を推進しており、引き続き歯科材料事業の持続的な成長を目指すとしている。なお、当該減損損失については一部を非支配株主に帰属する当期純損失として計上するので、親会社株主に帰属する当期純利益への影響額は95億円の減少。また、個別決算においては、同社が保有する当該子会社の株式の実質価額が著しく低下したことによる投資有価証券評価損253億円を、2018年3月期の個別決算において特別損失に計上することとなった。なお、当該投資有価証券評価損については、連結決算上は相殺消去されるため、連結決算に与える影響はない。
2018年3月期の連結業績予想について、売上高は前回予想比2.7%減の1兆3,285億円、営業利益は1.4%減の1,035億円、経常利益は1.9%増の1,100億円、親会社株主に帰属する当期純利益は8.3%減の715億円にそれぞれ修正した。なお、配当予想に変更はない。
《MW》
提供:フィスコ