sMedio---17年12月期減収、次期は衛星放送の4K/8K対応関連案件などで収入増を見込む
sMedio<3913>は13日、2017年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比17.6%減の10.56億円、営業損失が0.60億円(前年同期は1.75億円の利益)、経常損失が0.61億円(同0.38億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が1.41億円(同0.03億円の損失)となった。
ワイヤレスコネクティビティ事業については、国内のデジタル家電機器の出荷台数は底を打った感が出てきたが、依然、低調であることには変わりなく、厳しい事業環境が続いている。また、放送波の高度化(4K/8K放送)やハイブリッドキャスト放送分野の強化を図るため、ブラウザ関連技術に強みを持つミックステクノロジーズをグループに加え、事業領域を拡大した。
セキュリティ&プライバシー事業については、開発収入からロイヤリティ収入への転換を図っており、徐々にロイヤリティ収入を増やしている。
売上面では、国内PC出荷台数が低調であったことでロイヤリティ収入が落ち込んだ影響を大きく受け減収となり、また、経費面では、本社移転や顔認識AIといった技術開発への投資が負担となり、営業損失となった。
2018年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.4%増の11.34億円、営業利益が0.18億円、経常利益が0.14億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.06億円を見込んでいる。今後の見通しについて、2018年の国内PC出荷台数は、依然、低調な状況が続くと見込まれ、ロイヤリティ収入は若干落ち込むことを見込んでいる。一方、2018年12月に始まる衛星放送の4K/8K対応に関連する受託開発案件などでの受託開発収入の増加を見込み、売上高合計では増収、黒字転換を見込んでいる。
《TN》
提供:フィスコ