ユビキタスAI---1Qは大幅な増収、ソフトウェアサービス事業の売上高が大きく伸長
ユビキタスAI<3858>は14日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比32.0%増の8.38億円、営業損失が1.14億円(前年同期は0.38億円の損失)、経常損失が1.12億円(同0.26億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.75億円(同0.24億円の損失)となった。
ソフトウェアプロダクト事業の売上高は前年同期比0.4%増の1.32億円、セグメント損失は0.91億円(前年同期は0.11億円の損失)となった。高速起動製品における国内外の車載機器関連の既存顧客からのロイヤルティ売上、また、データベース製品における産業機器の既存顧客からのロイヤルティ売上、さらに、音声コードUni-Voice(ユニボイス)製品の印刷関連の既存顧客からのロイヤルティ売上を中心に、売上高は増収となった。セグメント損失の増加要因は、既存顧客の一部製品生産終了によるロイヤルティ売上が減少したこと、および一部顧客の出荷実績報告遅延に伴いロイヤルティ売上計上が翌月となったことによるとしている。
ソフトウェアディストリビューション事業の売上高は同25.4%増の3.19億円、セグメント損失は0.18億円(同0.38億円の損失)となった。BIOS、Bluetooth、ネットワークマネジメント等の海外製品における既存顧客からのロイヤルティおよび受託開発売上、また、セキュリティ検証ツール・サービスの新規顧客への販売を中心に、売上高は増収となった。売上高の増加と損失の減少要因は、既存顧客向けライセンス売上の前倒しと新規顧客への開発ライセンス販売に加えて、グレープシステム(GS社)売上分の追加および円安による為替差益によるものとしている。
ソフトウェアサービス事業の売上高は同269.9%増の1.93億円、セグメント損失は0.02億円(同0.02億円の利益)となった。既存顧客からの各種受託開発売上、データコンテンツ「YOMI」に関する車載機器向けを中心としたライセンス売上に加え、GS社の受託開発売上追加により、売上高は増収となったが、損益面では損失となった。
データアナリティクス事業の売上高は同1.5%減の1.92億円、セグメント損失は0.01億円(同0.08億円の利益)となった。前年同期に発生したスポット案件の売上を、一般企業および政府機関へのパッケージソフト売上増加により補い、損益面では為替の影響によって損失となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比15.6%増の40.22億円、営業利益が同44.1%減の0.40億円、経常利益が同56.6%減の0.38億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.22億円とする期初計画を据え置いている。
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提供:フィスコ