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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ノート <日足> 「株探」多機能チャートより

■ノート <5243>  2,001円 (+351円、+21.3%) 一時ストップ高

 note <5243> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。27日午前11時、横浜市教育委員会と管轄の全小中学校計480校がnoteを開設したと発表。これが株価の刺激材料となったようだ。自治体の教育委員会を対象に、管轄する学校とともにnote proを導入・契約できるサービスを、横浜市教育委員会に提供。特色ある 教育活動など、さまざまなテーマについて情報発信できるようにする。noteはこれまで岩手県や福島県、新潟県、北海道、沖縄県うるま市の教育委員会にサービスを導入した実績を持つ。

■イオレ <2334>  641円 (+100円、+18.5%) ストップ高

 イオレ <2334> [東証G]がストップ高。26日取引終了後、新たな事業として暗号資産金融事業、AIデータセンター事業を開始すると発表。これが材料視された。暗号資産金融事業ではAIを用いた暗号資産運用モデルの開発とモデルを活用した暗号資産運用、暗号資産レンディング、暗号資産担保融資、ビットコイン・トレジャリー事業などへの参入を検討する。AIデータセンター事業ではGPUサーバーの販売を手掛ける企業と代理店契約を締結して営業活動を行う。将来的にGPUサーバーの仕入れ販売から保管・運用までを行うことを目指す。事業開始に向けた資金は新株式・新株予約権の発行で調達する。

■PバンCOM <3559>  564円 (+80円、+16.5%) ストップ高

 ピーバンドットコム <3559> [東証S]がストップ高。同社は26日の取引終了後、日本ガイシ <5333> [東証P]が開発・製造する世界最薄クラスのリチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」を搭載したセンサーデモ機の開発を開始したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。小型でかつ高容量・高出力のリチウムイオン二次電池と、PバンCOMのセンサーモジュレーションサービス「gene」を組み合わせ、薄型ウェアラブルデバイスや小型IoT機器の実証実験や開発の期間の短縮化につなげる。

■ベイシス <4068>  1,697円 (+197円、+13.1%)

 ベイシス <4068> [東証G]が続急騰。26日の取引終了後、株主優待制度の導入を発表しており、好感されたようだ。6月末日と12月末日を基準日とし、200株以上を保有する株主が対象。それぞれの基準日において、保有期間1年未満の場合はデジタルギフトを5000円分、1年以上の場合は1万円分贈呈する。

■太洋テクノ <6663>  285円 (+31円、+12.2%)

 太洋テクノレックス <6663> [東証S]が急騰。同社は26日取引終了後、横河電機 <6841> [東証P]子会社の横河商事と、自社が製造する外観検査装置及びFA・自動化などに関する販売店契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。横河商事は、全国各地に支店や支社、営業所などを持つ全国的な販売ネットワークを構える総合商社。太洋テクノは今回の契約により、更なる販売活動の強化を目指すとしている。

■アサカ理研 <5724>  954円 (+78円、+8.9%)

 アサカ理研 <5724> [東証S]が4日続急伸。ここ金市況だけでなく、銅や銀市況も上昇基調を強めている。特に銅価格についてはトランプ米大統領が数週間以内に米国が輸入する銅に関税導入の構えを示しており、NY銅先物相場が史上最高値を更新するなど注目度が高まっている。アサカ理研は都市鉱山から独自技術を使って金やプラチナなど貴金属回収を手掛けるビジネスを展開するほか、環境事業では銅を主要販売商品とし、銅価格上昇による収益メリットも大きい。株価の値動きは荒いが、1000円未満の水準はPBRで1倍を下回り値ごろ感がある。2014年11月に8営業日連続のストップ高を交え、わずか13営業日で株価を約18倍化させるという驚異的な大相場を記録した実績があり、その仕手性にも注目度が高い。

■大阪ソーダ <4046>  1,746円 (+126円、+7.8%)

 東証プライムの上昇率2位。大阪ソーダ <4046> [東証P]が3日ぶり急反発。日本経済新聞電子版が27日、「大阪ソーダが医薬品の製造時に使うシリカゲルの増産を急ぐ」と報じた。2026年度の稼働に向け兵庫県尼崎市や松山市の工場で設備を増強中の同社は、それでも肥満症治療薬向けの需要拡大に追いつかないとし、新たに27年度ごろの完工を想定した増設の検討に入ったという。中期的な事業成長を期待した買いが入ったようだ。このほか大阪ソーダは同日、グループで医薬品原薬・中間体事業を行うサンヨーファインが、次世代抗体として注目されるVHH抗体の開発・製造受託サービスを今年7月から本格的に開始すると発表している。

■岡三 <8609>  737円 (+52円、+7.6%)

 東証プライムの上昇率3位。岡三証券グループ <8609> [東証P]が急伸。26日の取引終了後、株主還元強化を中心とする中長期的な株主向け施策の方針を発表。来期以降の株主優待などの新たな施策を検討するほか、25年4月から28年3月の3年間で総額100億円以上の自己株式取得を実施することを明らかにしており、これが好材料視された。自己株式取得については、23年3月に策定した株主還元方針では中期経営計画の対象期間中、PBR1.0倍を超えるまで年間10億円以上を取得する方針としていた。そのほか、従来未定としていた25年3月期の期末一括配当は30円(前期と同額)実施すると発表。配当利回りは4%を超える水準で権利取りを狙う買いも向かったようだ。

■トプコン <7732>  3,190円 (+220円、+7.4%)

 東証プライムの上昇率4位。トプコン <7732> [東証P]が急反発。ロイター通信が27日、米投資ファンドのKKR <KKR> によるトプコンの買収について、合意に近づいていると報じた。報道を受け市場は買いで反応している。協議が成功すれば数日以内に契約が締結される可能性があると、匿名を条件として関係者らが明らかにしたと伝えている。

■山梨銀 <8360>  2,374円 (+153円、+6.9%)

 東証プライムの上昇率6位。山梨中央銀行 <8360> [東証P]が続急伸。27日、しずおかフィナンシャルグループ <5831> [東証P]傘下の静岡銀行と八十二銀行 <8359> [東証P]、山梨銀が午後4時半から都内で記者会見を開催すると伝わった。各行の頭取が出席するという。山梨銀に関しては、昨年9月30日時点で大株主にアリアケ・マスター・ファンドが名を連ねており、自己株式を除いた発行済み株式総数ベースで同ファンドの保有比率は1.53%に上る。一部報道を受け千葉銀行 <8331> [東証P]と、ありあけキャピタルが筆頭株主の千葉興業銀行 <8337> [東証P]との経営統合の可能性が浮上するなど、地銀の再編の思惑が広がるなかにあって、投資資金の流入を誘発したようだ。八十二銀行も大幅高。しずおかFGは上場来高値を更新した。

■イクヨ <7273>  3,780円 (+205円、+5.7%)

 イクヨ <7273> [東証S]が急反発。26日取引終了後、貴金属の買い取り・販売を手掛けるアプレ(東京都台東区)の株式の53.81%を取得し、子会社化すると発表した。これを皮切りに精錬事業などへの取り組みを視野に入れていくという。株式譲渡実行日は8月末。

■邦ガス <9533>  4,345円 (+230円、+5.6%)

 東証プライムの上昇率7位。東邦ガス <9533> [東証P]が続急伸。27日午後1時30分ごろ、上限を500万株(発行済み株数の5.12%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は4月1日から9月30日までで、機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■ユカリア <286A>  1,044円 (+51円、+5.1%)

 ユカリア <286A> [東証G]が4日ぶり急反発。同社は26日、子会社のスマートスキャンが島根県立中央病院との共同研究を開始すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この共同研究は、スマートスキャンが保有する脳ドック検査結果データから脳卒中・認知症の危険因子を分析し、予防法の確立や発症予測AIの構築を目指すもの。具体的には、スマートスキャンが運営する脳ドックサービス「スマート脳ドック」受診者のうち、メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック(東京都中央区)で検査を行った約8万人の問診票データ及び検査結果データを、島根県立中央病院が分析、更に受診者へのアンケート形式による追跡調査を実施することで、脳卒中や認知症の危険因子や予防法の特定を目指すとしている。

■イマジニア <4644>  1,085円 (+53円、+5.1%)

 イマジニア <4644> [東証S]が3日続急伸。26日の取引終了後、25年3月期の連結業績・配当予想の修正について発表した。売上高予想を従来の見通しから2億6000万円増額して64億6000万円(前期比8.4%増)、最終利益予想を1億3000万円増額して5億9000万円(同41.8%増)に引き上げた。また期末配当予想について、従来の見通しに特別配当10円を加える形で32円50銭に見直しており、これらを好感した買いが入った。年間配当予想は特別配当10円を含めて55円(前期は45円)となる。投資有価証券売却益や受取配当金などの金融収益が計画を上回った。営業利益予想は据え置いている。

■ほくほくFG <8377>  2,636.5円 (+103円、+4.1%)

 ほくほくフィナンシャルグループ <8377> [東証P]が大幅続伸。再び昨年来高値を更新してきた。この日午前、株主還元方針を変更すると発表した。現行では「総還元性向50%(優先株式の償還及び配当を含む)」をメドとしていたが、これを「普通株式総還元性向を2027年度までに40%」をメドに引き上げるという。あわせて、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に連結純利益550億円(24年3月期実績230億4800万円)、ROE8%台を目指す。これらが好感され買われた。

■富士急 <9010>  2,406円 (+85円、+3.7%)

 富士急行 <9010> [東証P]が大幅続伸。SBI証券が26日、富士急の目標株価を2840円から3180円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。25年3月期第3四半期(24年10-12月)については天候に比較的恵まれ、富士山観光に対するインバウンド需要も依然として旺盛な状況となったと指摘。レジャー・サービス関連に関しては営業利益の改善傾向がみられず課題を残していると指摘しながらも、10~12月期業績は全体としては健闘したとの見方を示している。同証券は富士急の26年3月期の営業利益予想をこれまでの83億6700万円から88億9200万円に引き上げた。

■大栄環境 <9336>  3,015円 (+77円、+2.6%)

 大栄環境 <9336> [東証P]が上申。26日の取引終了後、連結子会社の相生エコサービスが兵庫県相生市内に新たな廃棄物処理施設として相生地域エネルギーセンターを整備し、運営する事業に向けた公民連携実施協定を相生市と締結したと発表。これが材料視されたようだ。相生地域エネルギーセンターは焼却施設のほか、発電施設、破砕選別施設、貯留ヤードを設置する計画で、相生エコサービスは設計施工業務と運営、維持管理業務を担う。施設稼働開始は29年4月を目標としている。同事業では相生地域エネルギーセンターにおいて発電した電力を地域で有効活用することで、エネルギーの地産地消による自立・分散型社会及び 脱炭素社会の形成を目指すという。

■高知銀 <8416>  833円 (+20円、+2.5%)

 高知銀行 <8416> [東証S]が4日ぶり反発。同社は27日午後1時、副頭取の河合祐子氏が頭取に昇格する人事を発表した。全国初の女性頭取の就任となり、投資家の関心が向かったようだ。河合新頭取は1987年3月に京都大学法学部を卒業し、外銀勤務を経て2003年3月に日本銀行入行。22年9月に三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]の経営企画部部長となった後、23年7月から高知銀行の副頭取を務めていた。6月下旬開催予定の定時株主総会およびその後の取締役会において正式に決める。

■BBDイニシ <5259>  1,197円 (+28円、+2.4%)

 BBDイニシアティブ <5259> [東証G]が3日ぶり反発。同社は27日午前10時ごろ、子会社のブルーテックがティーエスケイ情報システム(島根県松江市)と販売代理店契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これは、同社が提供するSFA/CRM統合型ビジネスSaaS「KnowledgeSuite(ナレッジスイート)」を通じて、中堅・中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援するもの。この契約を機に、中堅・中小企業マーケットの開拓を行うとしている。

■北海電 <9509>  819.4円 (+14.7円、+1.8%)

 北海道電力 <9509> [東証P]が反発。同社は26日取引終了後、「ほくでんグループ経営ビジョン2035」を策定したと発表。35年までに目指す経営目標として連結経常利益900億円以上を掲げており、これが評価されたようだ。泊発電所の全基再稼働に伴う収支改善のほか、北海道エリアの電力需要増加とカーボンニュートラル化進展といった環境変化を確実に捉えた小売販売電力量の増加や提供する商品・サービスの拡充、脱炭素エネルギーの供給基地化による事業機会の拡大などにより、利益を着実に向上させるとしている。

■アルペン <3028>  2,384円 (+37円、+1.6%)

 アルペン <3028> [東証P]が4日続伸。26日の取引終了後、25年6月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表したことが好感された。現行制度では毎年6月末、12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて500円優待券を4~15枚(年8~30枚)進呈していたが、変更後は保有株数に応じて1000円優待券を1~20枚(年2~40枚)進呈する。

■ギフティ <4449>  1,494円 (+20円、+1.4%)

 ギフティ <4449> [東証P]が4日続伸。27日、eギフトやチケットを発行し販売する「eGift System」サービスをトリドールホールディングス <3397> [東証P]傘下の丸亀製麺(東京都渋谷区)に提供したと発表しており、好材料視された。3月27日に丸亀製麺が運営するeギフト販売サイトやギフティが運営するWEBサービス及びスマートフォン向けアプリ「giftee」などで、国内の「丸亀製麺」全店で利用できる「丸亀製麺eギフト券」の販売を開始した。「丸亀製麺eギフト券」は、全国の「丸亀製麺」での会計時に金券として利用できるeギフトで、500円、1000円の2券種を販売。丸亀製麺の販売サイト及び「giftee」で、個人間で贈るギフトとして購入できる。

■マクドナルド <2702>  5,790円 (+70円、+1.2%)

 日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]が続伸。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断「A」と目標株価7550円を継続した。24年12月期の連結営業利益は前の期比17.5%増の480億2100万円と最高益で着地。顧客の食事シーンに対応したメニュー提案や、積極的な店舗・デジタルへの投資が奏功した。配当も従来予想から7円増額し49円とした。25年12月期の同利益は前期比3.1%増の495億円が計画されているが、同証券では500億円とわずかだが増額修正を予想している。また、27年12月期を最終年度とする新中期経営計画が発表され、期間中の営業利益は年平均成長率で+4%~+6%が示された。更に、新たな配当方針としてDOE(株主資本配当率)を採用し、27年12月期の目標値を3%に定めたことも株主還元策の強化として評価している。

■エーアイ <4388>  500円 (+5円、+1.0%)

 エーアイ <4388> [東証G]が続伸。同社は26日の取引終了後、バーチャルキャラクターでライブ配信を行う「Vライバー」のマネジメント事務所を運営するLapis Live(東京都新宿区)の株式を取得し、子会社化すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価の支えとなったようだ。Lapis Liveの所属Vライバーは400人を超える規模という。幅広いキャラクターIP(知的財産)を持つエーアイと、Lapis Liveの事業は親和性が高く相乗効果が発揮できると判断した。株式の取得価格は2億円としている。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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