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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ギフトHD、東電HD、Sサイエンス

ギフトHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ギフトホールディングス <9279>  2,995円  -700 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ギフトホールディングス<9279>は大幅安。17日取引終了後に24年11月~25年1月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比24.9%増の85億400万円、営業利益は同14.7%減の7億7400万円だった。積極的な出店を行った一方、それに伴う一過性の費用が先行した。キャベツや米などの想定外のコスト増加も響いた。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益がネガティブ視された。

■東電HD <9501>  443.8円  -16 円 (-3.5%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 東京電力ホールディングス<9501>が4日ぶりに反落した。17日の取引終了後、未定としていた25年3月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高は前期比1.8%減の6兆7930億円、経常利益は同41.5%減の2490億円と減収減益の計画を示した。株価は前日、特別事業計画の変更の認定に関する発表を手掛かりとして上昇圧力が掛かっていた。18日朝方は上昇スタートとなったが、上値の重さが意識され、目先の利益確定目的の売りが優勢となったようだ。25年3月期は燃料価格の低下を背景に燃料費等調整額が減少する。燃料費等調整制度の期ずれ影響の悪化に加え、東日本大震災関連で被災した資産の復旧などに必要な費用の見積額が増加したことも利益を圧迫する要因となる。

■エス・サイエンス <5721>  60円  +30 円 (+100.0%) ストップ高   本日終値
 エス・サイエンス<5721>がストップ高に買われた。17日の取引終了後、新たな事業として暗号資産投資事業を始めると発表し、これを材料視した買いが入ったようだ。今年7月に始める予定。円建て資産だけでなく、インフレヘッジや価値保存資産としてのビットコインを組み入れ、財務健全性の向上を図ることを目的とする。

■アウンコンサルティング <2459>  240円  +50 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング<2459>が急騰。同社はSEOコンサルティングを手掛け、多言語や海外向けで優位性を持っており、国内ではインバウンドプロモーション支援ビジネスやアウトバーンマーケティングなどにも展開する。17日取引終了後、アリババ<BABA>の日本法人とビジネスマッチング契約を締結したことを発表した。これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。株価が低位で個人投資家などの短期筋が参戦しやすく、出来高流動性にも富んでいるほか、テクニカル的に日足チャートは三角もち合いが煮詰まったタイミングにあり、上値期待を増幅させている。

■tripla <5136>  2,085円  +400 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値
 tripla<5136>が急反発。17日の取引終了後、25年10月期の連結業績予想について、売上高を25億8200万円から27億7000万円(前期比48.3%増)へ、営業利益を4億3800万円から5億2800万円(同95.7%増)へ、最終利益を3億400万円から4億300万円(同92.5%増)へ上方修正したことが好感された。日本法人のtripla Bookの従量収益が計画より大きく上振れたことで、第1四半期(24年11月~25年1月)利益が上期の従来予想を上回って着地したことに加えて、2月の実績及び足もとのビジネスの進捗を考慮したとしている。同時に発表した第1四半期決算は、売上高6億4200万円(前年同期比86.6%増)、営業利益1億2500万円(前年同期収支均衡)、最終利益1億1400万円(同500万円の赤字)だった。

■フライト <3753>  267円  +45 円 (+20.3%)  本日終値
 フライトソリューションズ<3753>が急反発。同社は17日取引終了後、キャッシュレスもマイナンバーカードの読み取りも可能な決済装置「Incredist Premium 3(インクレディスト・プレミアム・スリー)」の本格量産を開始すると発表。これが材料視されたようだ。同モデルは、岩崎通信機(東京都杉並区)による完全国内製造で、25日から月次生産数3000台を目標にスタート。最終的には5000台まで引き上げられるように生産能力を高め、市場への安定供給を目指すとしている。

■アーキテクツ <6085>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>がストップ高の530円に買われる場面があった。17日の取引終了後、4月10日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、マンション開発などに関する実績とノウハウ、幅広いネットワークを持つ不動産会社のトルネードジャパン(大阪市西区)の株式の51%を取得し子会社化したと発表した。中期経営計画で掲げた「プロジェクト受注」の推進を図るのが狙いで、取得価額は5500万円。なお、25年3月期業績への影響は軽微としている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 ザインエレクトロニクス<6769>が急騰。同社はきょう、AI光コンピューティング向け光半導体技術「ZERO EYE SKEW」の開発に成功したと発表しており、これが材料視されたようだ。「ZERO EYE SKEW」は、消費電力の大きい光通信用DSP(デジタルシグナルプロセッサー:デジタル処理のための回路)を不要とするための光半導体のコア技術。同社は同技術を3月30日から4月3日に米サンフランシスコで開催される世界最大の光通信技術展に出展し、早期のユースケース実現に向けた営業活動を行うとともに、AI光コンピューティング関連企業との協業につなげるとしている。

■アセンテック <3565>  1,241円  +132 円 (+11.9%)  本日終値
 アセンテック<3565>が急反発し、昨年来高値を更新した。同社は17日取引終了後、26年1月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比99.3%増の17億3000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比5円増配の20円としていることが好感されたようだ。売上高は同16.5%増の170億円を見込む。サイバーセキュリティー脅威の高まりに加え、ウインドウズ10のサポート終了が迫ってきていることから、各業界での仮想デスクトップの需要が引き続き堅調に推移するとみている。

■ACSL <6232>  1,037円  +100 円 (+10.7%)  本日終値
 ACSL<6232>が4連騰。17日の取引終了後、防衛省の外局である防衛装備庁が実施した入札に伴い、小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」を納入する大型案件を受注したと発表したことが好感された。受注金額は約3億5000万円で、25年12月に納入を予定。なお、同件による業績への影響は25年12月期業績予想に織り込み、開示可能となった時点で速やかに開示するとしている。

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