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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイスペース、村田製、奥村組

アイスペース <日足> 「株探」多機能チャートより
■ispace <9348>  686円  -78 円 (-10.2%)  本日終値
 ispace<9348>は朝高後に下落。同社が進める月探査計画「HAKUTO-R」のミッション2となる月着陸船が日本時間15日に打ち上げられた。5月ごろの月面着陸を予定しており、成功すれば日本の民間企業として初の快挙となる。これを受け、同社株はこの日朝方に高く始まり、一時5%を超える上昇となったものの、その後は売りに押されマイナス圏に沈んだ。投資家の期待と不安が交錯しているようだ。

■村田製作所 <6981>  2,358円  -111 円 (-4.5%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 村田製作所<6981>は6日続落。15日取引終了後、既存株主の金融機関が保有する株式を海外市場で売り出すと発表した。売り出し株数は6130万4900株。16日朝方に売り出し価格が2309円に決定したと発表した。短期的な株式需給の悪化を懸念した売りが出た。

■奥村組 <1833>  3,800円  -50 円 (-1.3%)  本日終値
 奥村組<1833>が7日続落し昨年来安値を更新。15日の取引終了後に発表した11月期中間期決算で、営業利益が7億9100万円(前年同期比87.7%減)と大幅減益となり、最終損益も3億2400万円の赤字(前期57億700万円の黒字)と赤字に転落したことが嫌気された。売上高は1393億3900万円(前年同期比2.7%増)と増収となったものの、特定の国内大型土木工事で計画していた施工方法の変更を余儀なくされ、施工効率の悪化や天候不順などが複合的に影響し工程を見直したことに加え、建設資機材価格や労務費が高騰していることが営業利益を圧迫した。また、子会社が運営するバイオマス発電施設で発生した爆発事故に起因する商業運転の停止により、燃料調達で適用していたヘッジ会計を中止したことに伴う為替予約評価損を計上したことも最終赤字につながった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2960億円(前期比2.7%増)、営業利益74億円(同46.0%減)、最終利益85億5000万円(同31.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■ジェイホールディングス <2721>  218円  +50 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス<2721>がストップ高。15日の取引終了後、新たな事業として再生医療関連事業を開始するほか、同事業の推進拡大を目的に千葉県下で医療及び医療関連事業を展開するあすなろグループに属するあすなろと資本・業務提携したと発表しており、好材料視された。今月中に新会社アドバンスト・リジェンテックを設立し、エクソソーム(細胞外小胞)に関する順天堂大学との共同研究契約にもとづく基礎臨床研究に関する事業を行うほか、エクソソームの精製、販売に関する事業を開始する。あわせて、あすなろグループの君津あすなろ学園(千葉県君津市)などを割当先とする第三者割り当てによる第8回新株予約権の発行も行うとしており、調達資金10億7434万円は細胞培養加工施設の設置など再生医療関連事業の運営のほか、借入金の返済や運転資金などにもあてる。なお、同事業が業績に与える影響は現在精査中としている。

■テックポイント・インク <6697>  1,460円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 テックポイント・インク<6697>はストップ高。15日取引終了後、IC設計・開発を手掛ける台湾企業ASMedia Technologyの完全子会社になると発表した。ASMediaがすべての発行済み株式を保有する合併を目的とした米デラウェア州法人との間で、テクポイントを存続会社とする形で合併を行う。これに伴いテクポイントの株主に対し、1株当たり20ドル(1ドル=152円4銭換算で1JDRあたり3041円相当)を交付するとしており、これを受けて買いが膨らんだ。合併の効力発生日は5月上旬~7月上旬の予定で、JDRの上場廃止日はその2営業日前の日となる。この発表を受け、東京証券取引所は15日付でテクポイント株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■レナサイエンス <4889>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 レナサイエンス<4889>がストップ高。この日、開発中の「糖尿病治療支援AIプログラム医療機器」に関して、東北大学など国内6医療機関で実施した臨床性能試験の結果(速報)が得られたと発表。AIと専門医による処方単位との差が許容範囲内であることを正解とした場合の正解率が85.46%に及び、当初設定していた目標正解率の80%を5%上回ったとしたことが好感された。同社では専門医に対するAI予測の非劣性(同等)が証明されたとして、試験の成果を総括報告書にまとめるとともに、実用化に向けた準備を進めるとしている。なお、同件による25年3月期業績への影響は現時点ではないとしている。

■グリーンモンスター <157A>  671円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 グリーンモンスター<157A>は急動意。15日取引終了後、金融教育ベンチャーのABCash Technologies(東京都渋谷区)と業務提携したと発表した。金融教育の普及を通じて、より多くの人が安心して資産形成に取り組める社会の実現を目指す。これが材料視された。

■ヘリオス <4593>  231円  +31 円 (+15.5%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が大幅高で3日ぶりに反発。15日の取引終了後、開発中の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)治療薬の条件及び期限付承認及び同承認に向けた臨床データパッケージの内容について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と概ね合意することができたと発表しており、好材料視された。過去日米において行われた治験データをもって条件及び期限付承認を行い、今後米国を中心に行う第3相臨床試験のデータをもって承認を判断する方針について、PMDAと合意したという。同社ではこれを受けて、申請に向けた準備を進めるとしている。なお、同件による25年12月期業績への影響はないとしている。

■大真空 <6962>  574円  +42 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 大真空<6962>が大幅高で6日ぶりに反発。15日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を50万株(発行済み株数の1.55%)、または3億円としており、取得期間は2月6日から3月10日まで。これにより取得した全自社株及び355万8087株の自社株は3月21日付で消却される予定だ。

■津田駒工業 <6217>  430円  +26 円 (+6.4%)  本日終値
 津田駒工業<6217>が後場急騰。同社は16日午後3時、24年11月期の連結決算にあわせ、25年11月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.3%増の380億円、営業利益は同2.3倍の9億円、最終利益は同22.9%増の6億円を計画しており、これを好感した買いが集まったようだ。中期経営計画に基づき、繊維機械事業や工作機械関連事業の受注・売上高や採算性向上を図る方針。24年11月期の売上高は前の期比7.2%減の364億4500万円、営業損益は3億9800万円の黒字(前の期は12億1600万円の赤字)、最終損益は4億8800万円の黒字(同12億4600万円の赤字)となった。営業・経常・最終損益それぞれの段階で6期ぶりに黒字を確保した。

●ストップ高銘柄
 ククレブ <276A>  1,972円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 note <5243>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 ロゴスホールディングス <205A>  1,427円  -400 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値
 Speee <4499>  3,680円  -700 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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