【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コスモス薬品、良品計画、ワキタ
コスモス薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより
コスモス薬品<3349>が大幅続伸となっている。同社は10日取引終了後、25年5月期第2四半期累計(24年6~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比28.5%増の203億4400万円となり、通期計画の316億円に対する進捗率は64.4%となった。売上高は同6.2%増の5059億3600万円で着地。新規出店を行うと同時に、新商勢圏への店舗拡大を図ったことなどが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■良品計画 <7453> 3,744円 +209 円 (+5.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
良品計画<7453>が大幅反発し昨年来高値を更新している。10日の取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高を7340億円から7540億円(前期比14.0%増)へ、営業利益を550億円から640億円(同14.0%増)へ、純利益を380億円から440億円(同5.9%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想にするとともに、配当予想を中間・期末各20円の年40円から中間・期末各22円の年44円(前期40円)に引き上げたことが好感されている。第1四半期において、主に国内事業で無印良品週間の売り上げ好調を軸に既存店売上高が想定を上回ったことに加えて、海外事業で中国大陸事業などの業績が上振れたことが要因。また、為替影響による押し上げ効果があったことも考慮した。なお、第1四半期(24年9~11月)決算は、売上高1976億9000万円(前年同期比21.3%増)、営業利益219億5700万円(同58.2%増)、純利益149億5500万円(同52.6%増)だった。
■ワキタ <8125> 1,747円 +87 円 (+5.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
ワキタ<8125>が大幅高、6%を超える上昇で1760円台まで上値を伸ばし昨年7月16日につけた昨年来高値1784円を射程圏に入れている。土木建設機械の販売及びレンタルを行う機械商社で大阪を地盤に展開している。前週末10日取引終了後に25年2月期第3四半期(24年3~11月)決算を発表、営業利益は前年同期比28%増の54億3700万円と大幅な伸びを達成した。特に9~11月期でみると同利益は77%増と好調を極めており、これが株価を強く刺激する形となった。
■アイドマHD <7373> 2,023円 +88 円 (+4.6%) 11:30現在
アイドマ・ホールディングス<7373>が大幅高で4日ぶりに反発している。10日の取引終了後に発表した第1四半期(24年9~11月)連結決算が、売上高30億2300万円(前年同期比20.4%増)、営業利益6億6800万円(同14.7%増)、純利益4億1500万円(同20.3%増)と2ケタ増収増益となったことが好感されている。オンラインセールスの手法を必要とする多くの中小・中堅企業からの発注を受けたことで営業支援・人材支援ともに受注件数が増加し売上高を押し上げた。一方でスポットワークスやAI関連に伴う投資、M&Aに伴う一時費用もあったものの、営業利益は計画通りの進捗となった。なお、25年8月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比22.4%増)、営業利益29億円(同17.5%増)、純利益16億5000万円(同15.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を20万株(発行済み株数の1.31%)、または7億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は1月14日から3月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行やM&Aにおける活用、インセンティブプランでの活用などが目的という。
■近鉄百貨店 <8244> 2,143円 +72 円 (+3.5%) 11:30現在
近鉄百貨店<8244>が反発している。前週末10日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.2%増の831億6500万円、経常利益は同39.5%増の26億5400万円だった。直近3カ月間の9~11月期で経常利益の増益率は65%となった。堅調な業況を好感した買いが入ったようだ。3~11月の百貨店事業では、前期にプロ野球オリックス・バファローズがパ・リーグで優勝し日本シリーズに進出したことに伴うセールの反動が出たものの、円安効果を背景に免税売り上げが特選洋品を中心に好調に推移して補った。外商売り上げも高額商品を中心に伸長した。
■日本毛織 <3201> 1,286円 +42 円 (+3.4%) 11:30現在
日本毛織<3201>が4日ぶりに反発した。同社は前週末10日の取引終了後、24年11月期の連結決算発表にあわせ、25年11月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高予想は前期比10.9%増の1280億円、営業利益予想は同3.1%増の120億円、経常利益予想は同2.5%増の124億円とした。営業利益は前期に続き最高益の更新を計画する。また、株主還元方針を見直したうえで、11月30日を基準日とする前期の期末配当を従来の予想から4円増額。更に、今期の年間配当予想は前期比2円増配の42円としており、評価されたようだ。24年11月期の売上高は前の期比1.7%増の1154億3800万円、営業利益は同5.7%増の116億4000万円だった。学生服向けの素材は価格改定効果などがあって堅調に推移した。M&Aで加わった企業も全体業績の底上げに寄与し、業績は会社計画を上振れして着地した。25年11月期は産業機材の不織布やフェルト事業の伸長などを見込む。また、株主還元の強化に向けて累進配当を基本方針とするとともに、DOE(株主資本配当率)を2.5%とする新たな目標を掲げた。
■セレス <3696> 2,823円 +61 円 (+2.2%) 11:30現在
セレス<3696>が5日ぶりに反発している。午前11時ごろ、子会社ラボルがAZ-COM丸和・支援ネットワーク(東京都千代田区)と業務提携したと発表しており、好材料視されている。ラボルは、フリーランスやSMB(小規模事業者)向けに請求書買い取りを行うAIファクタリングサービス「labol(ラボル)」と、事業費用の支払いをクレジットカードで先延ばしができるカード決済サービス「labolカード払い」を提供している。一方、AZ-COM丸和・支援ネットワークは、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>が中心となって創設した一般社団法人で、2700社の運送事業者(個人事業主含む)が加盟し、人手不足や社員教育、後継者育成などの経営課題の解決をサポートしており、今回の提携により、AZ-COM丸和・支援ネットワークのパートナー企業である運送事業者が、「labol」利用時に特別な割引手数料で利用できるようになることで、資金繰りを支援するという。
■リンガーハット <8200> 2,243円 +43 円 (+2.0%) 11:30現在
リンガーハット<8200>が3日続伸している。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年3~11月)連結決算が、売上高321億6200万円(前年同期比8.4%増)、営業利益12億7200万円(同2.6倍)と大幅増益となり、通期計画に対する進捗率も85%に達したことが好感されている。QSC(クオリティ、サービス、クリンリネス)向上や新商品の販売促進で長崎ちゃんぽん事業の既存店売上高が前年同期比8.9%増と大幅に伸長したことに加えて、販管費の抑制が寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高430億円(前期比6.9%増)、営業利益15億円(同49.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■INPEX <1605> 1,980.5円 +30.5 円 (+1.6%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前週末比2.25ドル高の1バレル=78.82ドルと上昇。一時79.72ドルをつけ昨年8月以来、5カ月ぶりの水準に値を上げた。米バイデン政権が10日、ロシアの石油・天然ガス収入を標的とする大規模な制裁措置を発動させた。英国も米国と歩調を合わせ制裁措置を導入したことから、ロシアからの原油供給が滞り需給がタイト化するとの見方が強まった。
■プレサンス <3254> 2,357円 +400 円 (+20.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
プレサンスコーポレーション<3254>はストップ高カイ気配。前週末10日取引終了後、親会社のオープンハウスグループ<3288>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2390円にサヤ寄せする格好となっている。オープンHは現在、プレサンス株の63.42%を所有している。買い付け予定数は2538万8517株(下限225万5228株、上限設定なし)、買い付け期間は1月14日から2月26日まで。TOB成立後にプレサンス株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■イオンファンタジー <4343> 2,523円 -280 円 (-10.0%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位
イオンファンタジー<4343>は急反落。前週末10日取引終了後に3~11月期連結決算を発表。売上高は639億6800万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は26億2300万円(同58.4%増)だったものの、最終損益が11億4800万円の赤字(前年同期3億4100万円の黒字)に転落して着地しており、これを嫌気した売りが優勢となっている。国内事業が好調に推移し全体の業績を大きくけん引した。一方、中国事業を中心に不採算店舗や店舗閉鎖に伴う減損損失が膨らみ、これが最終損益に響いた。通期の増収・営業増益と最終黒字見通しは据え置いている。
■技研製作所 <6289> 1,521円 -166 円 (-9.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
技研製作所<6289>は大幅安。前週末10日取引終了後に9~11月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比25.4%減の55億3200万円、営業利益は同46.2%減の6億4500万円だった。コスト上昇に伴う公共事業の施工規模縮小の影響が出た。これを嫌気した売りが優勢となっている。
■アドバンテスト <6857> 9,573円 -807 円 (-7.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位
アドバンテスト<6857>が反落、1万円大台近辺の攻防となっている。前週末に地合い悪の中で大陽線をつけ上場来高値を更新する強さをみせたが、きょうは全般リスクオフの流れに抗えず、利益確定売りに押されている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が2%近い下げで4日続落しており、同社に半導体テスターを納入するアドテストにもネガティブに働いている。米政府は13日にAI用半導体の輸出規制の見直しを発表するなど、引き続き先端半導体分野における対中規制強化の動きが警戒されている。特にエヌビディアについては次世代モデル「ブラックウェル」に関連した不具合がデータセンター稼働に影響しているとの観測報道が嫌気されていることもあって、東京市場でも半導体セクターに逆風材料となっているもようだ。
■IGポート <3791> 2,205円 -171 円 (-7.2%) 11:30現在
10日に決算を発表。「上期経常は11%増益で着地」が嫌気された。
IGポート <3791> [東証S] が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比10.8%増の8.3億円に伸びたが、通期計画の17.1億円に対する進捗率は48.3%にとどまり、5年平均の88.3%も下回った。
⇒⇒IGポートの詳しい業績推移表を見る
■チヨダ <8185> 1,215円 -89 円 (-6.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位
10日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は12%減益」が嫌気された。
チヨダ <8185> [東証P] が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比31.8%増の26.6億円に拡大し、通期計画の22.9億円に対する進捗率が116.1%とすでに上回ったが、前年同期の137.4%を下回った。
⇒⇒チヨダの詳しい業績推移表を見る
●ストップ高銘柄
ディ・アイ・システム <4421> 991円 +150 円 (+17.8%) ストップ高 11:30現在
レナサイエンス <4889> 542円 +80 円 (+17.3%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
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