【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 良品計画、JINSHD、エヌピーシー (10日大引け後 発表分)
良品計画 <日足> 「株探」多機能チャートより
1月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
良品計画 <7453> [東証P] ★今期経常を一転11%増益に上方修正・最高益、配当も4円増額
◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比49.0%増の212億円に拡大して着地。「無印良品週間」の売り上げ好調を軸に、国内の既存店売上高が想定を上回ったことが寄与。海外事業で中国大陸事業などの業績が上振れたことに加え、円安効果もプラスに働いた。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の530億円→620億円に17.0%上方修正。従来の減益予想から一転して11.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
併せて、年間配当を従来計画の40円→44円(前期は40円)に増額修正した。
ワッツ <2735> [東証S] ★9-11月期(1Q)経常は56%増益で着地、今期配当を3円増額修正
◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比55.8%増の3億円に拡大して着地。100円ショップの既存店売上高が堅調に推移したことに加え、利益率の高い雑貨や高額雑貨の好調で採算が大きく改善した。
併せて、設立30周年記念配当3円を実施する形で、上期配当を従来計画の7.5円→10.5円(前年同期は無配)に大幅増額した。年間配当は18円になる。
セイヒョー <2872> [東証S] ★今期経常を42%上方修正、配当も1円増額
◆25年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.7倍の2億1900万円に急拡大して着地。主力のアイスクリーム部門で既存取引先への拡販が順調に推移したことに加え、全国的に平年よりも気温が高かった影響もあって自社ブランド品も好調だった。
併せて、通期の同利益を従来予想の8100万円→1億1500万円に42.0%上方修正。増益率が22.7%増→74.2%増に拡大する見通しとなった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の17円→18円(前期は17円)に増額修正した。
JINSHD <3046> [東証P] ★9-11月期(1Q)経常は90%増益で着地
◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比89.6%増の20億円に拡大して着地。国内13店舗、台湾6店舗の新規出店効果に加え、極薄レンズなど高付加価値品が好調だったことが収益拡大につながった。
上期計画の27.7億円に対する進捗率は72.3%に達しており、業績上振れが期待される。
農業総研 <3541> [東証G] ★9-11月期(1Q)経常は2倍増益で着地
◆25年8月期第1四半期(9-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.0倍の6800万円に急拡大して着地。農家の直売所事業で買取委託の取扱量が増加し、利益率も良化したことが寄与。相場高を追い風に販売単価が上昇したことも利益拡大に貢献した。
第1四半期実績だけで、通期計画の1億1000万円に対する進捗率は61.8%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、発行済み株式数の1.36%にあたる30万株または7000万円を上限に自社株買いを実施すると発表。
エヌピーシー <6255> [東証G] ★9-11月期(1Q)経常は8.9倍増益で着地
◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比8.9倍の3.5億円に急拡大して着地。主力の太陽電池製造装置は米国の主要顧客に対して改造案件を中心に販売したうえ、部品販売も好調だった。また、電子部品業界の国内主要顧客向け案件を中心にFA装置の売り上げも伸ばし、2.5倍の大幅増収を達成した。
上期計画の5.3億円に対する進捗率は66.2%に達しており、業績上振れが期待される。
ADプラズマ <6668> [東証S] ★9-11月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地
◆25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の5.6億円に急拡大して着地。アジアを中心に半導体・液晶関連の売上高が増加したほか、官公庁向け製品の出荷、シリコンウエハー引上用装置向け電源および保守サービスも伸びた。
上期計画の8.2億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れが期待される。
インターアク <7725> [東証P] ★今期経常を37%上方修正
◆25年5月期の連結経常利益を従来予想の9.6億円→13.1億円に36.7%上方修正。減益率が41.1%減→19.4%減に縮小する見通しとなった。IoT関連事業における収益性の高い瞳モジュールや海外顧客向け光源装置の販売、インダストリー4.0推進事業の精密除振装置分野と歯車試験機分野の販売がいずれも想定を上回ることが要因。
インテリクス <8940> [東証S] ★今期経常を43%上方修正
◆25年5月期の連結経常利益を従来予想の11.8億円→16.9億円に42.6%上方修正。増益率が95.4%増→2.8倍に拡大する見通しとなった。リノヴェックスマンションの堅調な販売や一棟収益物件の売却などで想定以上に好調だった上期業績を織り込んだ。
タキヒヨー <9982> [東証S] ★今期経常を36%上方修正、配当も5円増額
◆25年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比52.6%増の17.1億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の8.3億円→11.3億円に36.1%上方修正。増益率が4.9%増→42.9%増に拡大する見通しとなった。
レディス・キッズ向け商品の卸売が堅調に推移したことに加え、不採算事業の撤退や再構築に伴う物件費の削減も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は25円)に増額修正した。
株探ニュース