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【市況】米国株見通し:下げ渋りか、FOMCのハト派後退を見極め

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(13時30分現在)

S&P500先物      5,968.00(+13.75)
ナスダック100先物  21,414.25(+54.50)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は85ドル高。米金利は上げ渋り、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


7日のNY株式市場は軟調。序盤から下げ幅拡大でナスダックとS&Pは反落、ダウは前日比178ドル安の42528ドルと続落で取引を終えた。この日発表されたISM非製造業景況とJOLTS求人件数はいずれも想定外に強く、目先のインフレ懸念が強まった。それを受け緩和的な金融政策の後退を見込んだ長期金利の上昇を受け、ハイテク売り優勢の展開。他のセクターにも売りが波及する形で、終盤にかけても指数を下押しした。


本日は下げ渋りか。足元で発表された経済指標は改善が目立ち、今晩のADP雇用統計や新規失業保険申請件数が強い内容なら連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ期待はさらに遠のくだろう。それを受けた金利先高観でハイテクを中心に売りが続けば、相場を圧迫する見通し。また、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨もハト派的なトーンを弱めるとみられ、売りを後押しする材料に。ただ、ある程度織り込まれ過度な下げは回避しよう。

《TY》

 提供:フィスコ

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