【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、半導体関連が買われ4万円台回復 (1月7日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 39584.36
高値 40288.80(11:16)
安値 39584.36(09:00)
大引け 40083.30(前日比 +776.25 、 +1.97% )
売買高 19億6266万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆9382億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅反発、776円高で4万円台を回復
2.米株市場で半導体関連が買われた流れを引き継ぐ
3.鴻海精密工業の好決算受け、AI用半導体に再脚光
4.東エレクはじめ半導体主力株が商い伴い軒並み高
5.値上がり数は5割にとどまるも、売買代金は増勢に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比25ドル安と反落した。米長期金利の高止まりが重荷となるなか売りが優勢となった。
東京市場では、主力株を中心に買い戻す動きが活発化した。日経平均株価は先物を絡め急反発し、フシ目の4万円大台を回復して取引を終えた。
7日の東京市場は、前日のリスクオフ相場から一転して主力株中心に大きく買い戻される展開となった。前日の米国株市場では、NYダウは後半値を消し小幅マイナス圏で引けたが、ハイテク株への買い意欲が旺盛でナスダック総合株価指数は連日の大幅高となった。特にエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株に投資資金が流入し指数を押し上げた。台湾の鴻海精密工業の24年10~12月期決算では旺盛なAIサーバー需要が寄与して売上高が過去最高を記録、これが関連銘柄を刺激した形となっている。東京市場でも米株市場の地合いを引き継ぎ半導体製造装置関連株が物色人気化し、日経平均の戻り足を加速させた。ただ、プライム市場の値上がり銘柄数は815と値下がり銘柄数は上回ったものの、プライム市場全体に占める比率は50%にわずかに届かなかった。なお、売買代金は5兆円を若干下回ったものの増勢にある。
個別では、売買代金で群を抜いた東京エレクトロン<8035>が大幅高に買われ、売買代金2位のディスコ<6146>も大きく水準を切り上げた。また、アドバンテスト<6857>も値を飛ばし、レーザーテック<6920>も買われるなど、半導体製造装置関連が軒並み人気となった。このほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。キーエンス<6861>も上昇した。富士通ゼネラル<6755>は値上がり率首位。アステリア<3853>、日本マイクロニクス<6871>の上げも目立つ。
半面、IHI<7013>が安く、フジクラ<5803>も利益確定売りに押された。日本郵船<9101>、商船三井<9104>が安く、日本製鉄<5401>も軟調。三井E&S<7003>も冴えない。GMOインターネット<4784>が急落、ハローズ<2742>、アズワン<7476>なども大きく値を下げた。セレス<3696>、レノバ<9519>なども下値を探る展開に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、リクルート <6098>、ファストリ <9983>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約511円。うち270円は東エレク1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はコナミG <9766>、バンナムHD <7832>、ネクソン <3659>、花王 <4452>、キッコマン <2801>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約23円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)サービス業、(3)銀行業、(4)精密機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)電気・ガス業、(4)倉庫運輸関連、(5)鉱業。
■個別材料株
△Sapeet <269A> [東証G]
スマートミラーとのAPI連携発表。
△ファンデリー <3137> [東証G]
「ファン株主2万人構想」を策定。
△アステリア <3853> [東証P]
25年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△ユビAI <3858> [東証S]
量子コンピューター関連株に急騰相次ぐ。
△太陽HD <4626> [東証P]
「DICとの経営統合検討」との報道。
△富士通ゼ <6755> [東証P]
パロマ持ち株会社が7月TOB開始へ。
△エヌエフHD <6864> [東証S]
量子コンピューター関連の物色人気際立つ。
△INC <7078> [東証G]
インターステラがトヨタ系と提携。
△GFA <8783> [東証S]
暗号資産ディーリング業務の本格的な運用を開始。
△ダイセキ <9793> [東証P]
25年2月期業績予想及び配当予想を上方修正。
▼伸和HD <7118> [札証A]
短期急騰の反動で。
▼アズワン <7476> [東証P]
338万4600株の売り出しなど発表で需給悪化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)富士通ゼ <6755>、(2)アステリア <3853>、(3)日本マイクロ <6871>、(4)東エレク <8035>、(5)コクサイエレ <6525>、(6)トリケミカル <4369>、(7)三井松島HD <1518>、(8)マルマエ <6264>、(9)京セラ <6971>、(10)ダイセキ <9793>。
値下がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)宮越HD <6620>、(3)ハローズ <2742>、(4)アズワン <7476>、(5)ラクスル <4384>、(6)セレス <3696>、(7)インテージH <4326>、(8)レノバ <9519>、(9)内田洋 <8057>、(10)シグマクシス <6088>。
【大引け】
日経平均は前日比776.25円(1.97%)高の4万0083.30円。TOPIXは前日比30.19(1.10%)高の2786.57。出来高は概算で19億6266万株。東証プライムの値上がり銘柄数は815、値下がり銘柄数は761となった。東証グロース250指数は640.94ポイント(6.23ポイント高)。
[2025年1月7日]
株探ニュース