【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ホットリンク、エコミック、アステリア
ホットリンク <日足> 「株探」多機能チャートより
ホットリンク<3680>が急騰、一時27.6%高と異彩を放つパフォーマンスで310円まで駆け上がる場面があった。株価は大底圏に位置しており、値ごろ感からの買いを呼び込む格好となった。同社はSNSなどネット空間のビッグデータ分析を手掛ける。業績は低迷しているものの、25年12月期は人的コストの低減で業績底入れ観測が浮上している。昨年9月には同社の米子会社が米国でダークWebデータを提供するDarkOwlと戦略的パートナーシップを締結しており、日米でセキュリティービジネスへの展開強化を図っていることもポイントとなる。
■エコミック <3802> 468円 +60 円 (+14.7%) 本日終値
エコミック<3802>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、株主優待制度を拡充すると発表したことが好感された。現行制度では毎年9月末で100株以上を保有する株主を対象に保有株数に応じてQUOカード500~3000円相当を贈呈していたが、25年3月末時点の株主から基準日を3月末日に変更したうえで、100株以上を6カ月以上保有する株主に対して、保有株数に応じてQUOカード1000~3000円相当を贈呈する。なお、25年3月末時点の株主のみ継続保有期間の要件なしにQUOカード1000~3000円相当を贈呈するとしている。
■アステリア <3853> 595円 +66 円 (+12.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
アステリア<3853>が急反騰。6日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を4億~5億5000万円から6億円(前期36億4200万円の赤字)へ上方修正し、未定としていた最終利益を3億円(同18億1100万円の赤字)としたことを好感した買いが入った。売上高32億円(前期比10.0%増)は従来見通しを据え置いたものの、ソフトウェア事業で想定よりも利益が見込まれることに加え、投資先の米スペースX社株式の評価益の増加が利益を押し上げるという。同時に期末一括配当予想を5円から7円50銭(前期6円50銭)に引き上げており、これも好材料視された。これまで「安定配当」を株主還元方針としていたが、「配当性向30%を目標、累進配当」を新たな方針としており、これに伴うものという。また、自社株買いについても機動的に検討・実施するとしている。
■SDSホールディングス <1711> 389円 +37 円 (+10.5%) 本日終値
SDSホールディングス<1711>が大幅に4日続伸。同社は6日取引終了後、「SDS Value 1st アクションプラン2025」を公表。企業価値の向上や株価及び時価総額の上昇を最優先課題として全力で取り組むとしており、これが株価を刺激したようだ。企業価値の向上にIR活動をリンクさせ、積極的に時価総額の向上に資するためVALUE向上会議及びIR部門を発足させ、資本政策・M&A・株主優待など、さまざまな具体的行動を検討し、個人投資家向け説明会など、IRアクティビティを強化するとしている。
■スマサポ <9342> 1,030円 +90 円 (+9.6%) 本日終値
スマサポ<9342>が上げ幅を拡大。この日午後、不動産管理会社と入居者をつなぐスマートフォンアプリ「totono」が、富山県内で賃貸仲介件数19年連続1位の実績を持つ朝日不動産(富山県富山市)に採用されたと発表しており、好材料視された。朝日不動産は、国内13カ所で不動産の賃貸・売買仲介のほか、賃貸物件の管理、不動産投資などさまざまな事業を展開している。「totono」導入により、入居者はアプリ内から契約内容が確認でき、不動産管理会社への問い合わせや各種申請をアプリ内で行うことが可能になるほか、不動産管理会社にとっては情報の一元管理や電話対応の抑制、ペーパーレスにつながり、入居者満足度向上と業務効率化を同時に実現するとしている。
■GFA <8783> 567円 +47 円 (+9.0%) 本日終値
GFA<8783>が続急伸。6日の取引終了後、同日から暗号資産ディーリング業務の本格的な運用を開始し、ビットコインの購入、ミームコイン「NYANMARU Coin($NYAN)」の追加買い増し、更に成長可能性の高いミームコインへの積極投資を行うことを決定したと発表しており、好材料視された。なお、同件による業績への影響は現時点ではないとしている。
■ラクオリア創薬 <4579> 404円 +24 円 (+6.3%) 本日終値
ラクオリア創薬<4579>は反発した。同社は6日の取引終了後、ライセンス先の韓国企業が胃酸分泌抑制剤「tegoprazan」について、オーストラリア・ニュージーランド地域を対象としたサブライセンス契約を締結したと開示。これを手掛かり視した買いが株価を押し上げたようだ。ラクオリアがtegoprazanを導出した韓国のHKイノエン社がこのほど、オーストラリアの製薬会社Southern XP社と契約を締結した。Southern XPはオーストラリアとニュージーランドにおけるtegoprazanの独占流通及び販売権を取得する。今回の契約締結で、tegoprazanの進出先は48カ国となるという。
■AVILEN <5591> 985円 +56 円 (+6.0%) 本日終値
AVILEN<5591>が大幅高で4連騰、昨年12月2日以来となる4ケタ大台回復を視野に入れる場面があった。人工知能(AI)ソフトウェアの開発のほか、AI人材育成支援のビルドアップパッケージを手掛け、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込んでいる。AI関連株への循環物色が進むなか、相対的に出遅れる同社株も底値離脱の動きが鮮明となっている。業績は絶好調でとりわけトップラインの伸びが著しい。利益面でも23年12月期の営業56%増益に続き、24年12月期も前期比17%増益と2ケタ成長トレンドが継続する見通し。
■サイエンスアーツ <4412> 568円 +29 円 (+5.4%) 本日終値
サイエンスアーツ<4412>は大幅続伸。午前10時ごろ、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」で、新たにガバメントプランの提供を開始したと発表したことが好感された。「Buddycom」は、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、トランシーバーや無線機のように複数人と同時コミュニケーションを可能にするサービス。23年10月に総務省が実施した公共安全モバイルシステムの実証で実証用アプリケーションに選定されたほか、24年6月からは消防庁で災害時における現場活動等での有用性に係る検討・実証が行われるなどしており、これらの実績に加えてガバメントプランの提供を開始することで、国家公務員や地方公務員への導入を加速させるのが狙いだ。
■コックス <9876> 198円 +10 円 (+5.3%) 本日終値
コックス<9876>が4日続伸。6日の取引終了後に発表した24年12月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温が低下したことでアウター、ニット、ボトムなどの冬物商品が売り上げを伸ばしたほか、メンズ・レディスともにマフラー、ストール、グローブなどの服飾雑貨も好調に推移した。なお、全社売上高は同7.7%増だった。
●ストップ高銘柄
テクニスコ <2962> 333円 +80 円 (+31.6%) ストップ高 本日終値
visumo <303A> 3,040円 +504 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
リベルタ <4935> 6,390円 +1,000 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
日本ラッド <4736> 1,010円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
Heartseed <219A> 3,475円 +501 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース