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【市況】伊藤智洋が読む「2025年新春相場 マーケット・シナリオ」

日経平均は3万7712円を目指す動きへ入っている公算か
1. 日経平均株価の1月の値動きの特徴
 図1、図2は、 日経平均株価の1月の値動きを示しています。
 1990年から2024年の期間で、1月の月足が陽線引けする確率は45.7%となっています。どちらかと言えば、方向感のない月だと言えますが、大勢の値動きと比較して見ていくと、明確な特徴があります。
 それは大勢が下降の流れができているとき、1月の月足が陰線引けをしやすく、大勢が横ばい、または上昇の流れができているときは1月の月足が陽線引けをしやすいというものです。
 1993年から2000年前半頃まで、日経平均株価は1万5000円から2万1000円程度の範囲での保ち合いの動きとなっています。
 2013年以降の日経平均株価は、積極的な上昇局面へ入っています。
 どちらの期間も1月は、比較的に陽線引けすることが多くなっています。
 1990年以降、2000年以降の弱気局面では、1月がだいたい陰線引けしています。
 図1の陽線の「最安値」、「営業日」は、月足が陽線引けしたときに1月の最安値をつけた日付と、月初からの営業日(最安値の日を含む)です。
 陰線の「最高値」、「営業日」は、月足が陰線引けしたときに1月の最高値をつけた日付と、月初からの営業日(最高値の日を含む)です。
 図1を見ると、1月の月足が陽線引けする場合、月初から上昇するか、16営業日までに押し目をつけた後、上昇するパターンがあることがわかります。
 月初の安値が1月の最安値にならない場合の展開を実際の値動きから調べると、図2の左側のように、最安値をつけるまでの期間は、ジグザグに上がったり下がったりすることなく、月初につけた高値を超えることなく価格が下げて、1月の最安値をつける展開となっています。
 1月の最安値をつけた後は、月末まで上昇の流れを作り、1月の高値を更新する動きとなっています。
 1月の月足が陰線引けするときは、上がったり下がったりして、1月の最高値を付けるケースもありますが、ほとんどの場合、1月が月初から下げの流れを作っています。
 1月の月足が陰線引けした19回中13回は、3営業日以内で1月の最高値をつけています。
図1 日経平均株価の1月の値動き(1)
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図2 日経平均株価の1月の値動き(2)
【タイトル】
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