【材料】<動意株・25日>(大引け)=アンリツ、サイステップ、インテグラルなど
アンリツ <日足> 「株探」多機能チャートより
サイバーステップ<3810>=急伸。この日、2025年から暗号資産関連事業を本格的に強化し、国内外で新市場の開拓を目指すと発表した。同事業を新たな成長の柱の1つと位置づけ、ブロックチェーンゲームの実現やフィジカル商品とNFTの融合などに取り組んでいく。これが材料視されている。
インテグラル<5842>=上値指向。投資ファンドを運営するが、同社が運用する3号ファンドの成功報酬が収益に貢献し、業績が急拡大している。24日取引終了後に非開示だった24年12月期の営業収益と最終利益見通しを開示した。最終利益は前期比2.1倍の159億円を見込み4期連続の過去最高更新が見込まれており、これを材料視する形で投資資金が流入している。株価は今週に入り上値指向を明示していたが、きょうは一気に物色人気に弾みがついている。
テリロジーホールディングス<5133>=大幅反発。午前10時ごろ、子会社テリロジーサービスウェアが販売する多言語映像通訳サービス「みえる通訳」が、トヨタモビリティ東京(東京都港区)が運営するレクサス販売店(都内25店舗)に採用されたと発表しており材料視されている。「みえる通訳」は、タブレットやスマートフォンからワンタッチで通訳オペレーターにつながり、利用客との接客をサポートする映像通訳サービス。先行導入していたレクサス有明での評価が高かったことなどを受けて、他店舗での導入検討を行った結果、通訳者を介した密なコミュニケーションが可能になることで、従来の翻訳機における課題を解決できると判断したという。
エフテック<7212>=物色人気で続急伸。サスペンションやサブフレームなど足回り部品を主力とするホンダ系の自動車部品会社で、業績好調が際立っている。本業のもうけを示す営業利益は23年3月期、24年3月期と2期連続で8割前後の大幅増益を達成し、25年3月期も前期比27%増益を見込む。年間配当は20円を計画し時価予想配当利回りは3.5%前後と高い。注目すべきはPBRで0.2倍程度と会社解散価値の5分の1の水準にある。筆頭株主のホンダ<7267>が日産自動車<7201>との経営統合に向けた動きを進めるなか、業界再編や企業買収に絡む思惑がグループ企業も含め錯綜しており、業績高変化にもかかわらず株価がイレギュラーな超割安圏に放置されているエフテックは、見直し買い対象として急浮上してきた。
SHIFT<3697>=切り返す。前日は目先筋の利益確定売りでひと押し入れたものの、きょうは25日移動平均線を足場に上値追いを再加速させている。ソフトが正常に動作するかを確認するソフトウェアテストサービスを主力展開するが25年8月期は営業利益が28%増の135億円見通しと大幅増益で過去最高利益を更新する見込み。そうしたなか、24日取引終了後に大幅株式分割を発表し注目が集まった。25年1月23日現在の株主を対象に1株を15株にする株式分割を実施することを発表した。これが足もとの株価を強く刺激する格好となっている。
ニイタカ<4465>=大幅高でで年初来高値更新。業務用洗剤を主力とし旅館や飲食店向けの固形燃料では国内で断トツの商品シェアを誇っている。足もとの業績は農業用ハンドソープや歯科向け洗剤などが好調で収益を牽引、固形燃料は輸出が増勢基調にある。24日取引終了後に発表した25年5月期上期(24年6~11月)決算は営業利益が前年同期比39%増の8億7800万円と大幅な伸びを達成した。これが評価される形で投資資金を引き寄せている。株価は12月に入ってからほぼ一貫して下値を切り上げており、5日移動平均線をサポートラインに上値指向が続いている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS