市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱紙、チエル、三京化

三菱紙 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱製紙 <3864>  540円  +69 円 (+14.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 三菱製紙<3864>が大幅続伸。同社は23日、26年3月期~28年3月期の中期経営計画の骨子を公表。28年3月期の連結営業利益目標を200億円(25年3月期予想は80億円)としていることが評価されたようだ。連結売上高目標は2500億円(同1970億円)に設定。基本方針として「技術・研究のSHINKA(深化)で 特色ある機能・環境配慮商品を拡大、生産性向上を加速」「地球環境への貢献をSHINKA(進化)」「ガバナンス・人的資本経営のSHINKA(浸化)」を掲げている。なお、詳細については来年5月に発表するとしている。

■チエル <3933>  650円  +79 円 (+13.8%)  本日終値
 チエル<3933>が急騰。同社は23日の取引終了後、沖縄県内において学校市場向けに教育ソフトや電子黒板、タブレットなどの販売を手掛けるオキジム(沖縄県浦添市)の株式を取得することで契約を締結すると発表した。これに伴い、25年3月期の業績予想に関し、売上高予想を10億円増額して60億円(前期比29.8%増)に引き上げた。GIGAスクール構想第2期において、チエルの教育ICT製品やサービスの需要が拡大するとの期待が膨らむなかで、販路拡大に向けた発表を行ったことが刺激材料となったようだ。取得価額は13億4300万円で、株式譲渡実行日は27日。株式取得に伴うのれん償却などを反映し、営業・経常・最終利益予想は据え置いた。

■三京化成 <8138>  4,550円  +345 円 (+8.2%) 一時ストップ高   本日終値
 三京化成<8138>は後場急伸。午後2時30分ごろ、取得上限44万株(自己株式を除く発行済み株数の32.99%)、または20億円とする大規模な自社株買いの実施を発表した。期間は12月25日から来年3月31日まで。これを好感した買いが集まった。

■津田駒工業 <6217>  360円  +25 円 (+7.5%)  本日終値
 津田駒工業<6217>が後場に急伸。この日、24年11月期の連結業績に関し、最終損益の黒字額が計画に対し2億円上振れし、5億円(前の期は12億4600万円の赤字)で着地したようだと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。売上高に関しては計画に対し35億円下振れして365億円(前の期比7.1%減)で着地する格好となったという。繊維機械事業においてインドでの受注が伸び悩んだ一方、販売価格の転嫁が進展。原価低減の取り組みが奏功したほか、政策保有株式の売却が予想よりも進んだ影響も出た。

■AGS <3648>  862円  +54 円 (+6.7%)  本日終値
 AGS<3648>が急動意。テクニカル的にも75日移動平均線を一気に上抜いたことで、底値圏離脱の初動と捉えることもできる。金融や地方自治体向け独立系情報サービス会社でデータセンター運用も手掛けている。生成AI市場の急成長を背景に国内でもデータセンター増設に向けた動きが加速しており、同社にも追い風となっている。業績も好調を極めており25年3月期は営業利益段階で前期比6%増の13億5000万円を計画、14期ぶりに過去最高益更新の見通しにある。

■データセクション <3905>  700円  +41 円 (+6.2%)  本日終値
 データセクション<3905>が反発。23日の取引終了後、電子機器受託製造サービス(EMS)大手の台湾クアンタ・コンピュータと業務提携に向けた協議に入ると発表しており、これが好感された。クアンタ社はノートパソコンの大手メーカーで、足もとではクラウドコンピューティング分野のリーディングソリューションプロバイダーとして先進的で高性能なサーバー技術の開発・製造に注力している。両社はAIサーバー分野における最先端のエヌビディア<NVDA>製GPUを搭載したサーバーの確保、及びAIデータセンターの運営での協業を中心に協議を進めていく。

■PSS <7707>  230円  +13 円 (+6.0%)  本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が7営業日ぶりに急反発。23日の取引終了後、生物試薬や医療設備分野の技術開発などを手掛ける中国のQuaero Life Scienceと合弁会社設立に向けて協議及び検討を開始すると発表。これが好材料視された。Quaero社は体外診断機器やライフサイエンス分野の消耗品を研究開発・製造する中国の大手企業。両社は日本製の理化学検査機器及び装置、周辺デバイスの輸出促進を図るため、これらの製造に関し、PSSグループの生産拠点における機器及び装置製造部門を軸とした合弁会社化について協議を行うとしている。

■インテリックス <8940>  850円  +38 円 (+4.7%)  本日終値
 インテリックス<8940>が買われ、年初来高値を更新した。23日の取引終了後、集計中の11月中間期連結業績について、売上高が従来予想の212億8000万円から226億3400万円(前年同期比0.2%減)へ、営業利益が12億9300万円から17億3600万円(同7.3倍)へ、純利益が7億2500万円から10億6200万円(同14.8倍)へ上振れて着地したようだと発表し、好感されたようだ。リノベーション事業の販売件数と利益率が想定を上回った。リノベーション内装事業による収益の上乗せが寄与したほか、ソリューション事業分野でも、収益物件の売却やホテル事業などによる収益が想定に対して上振れした。

■環境管理センター <4657>  449円  +20 円 (+4.7%)  本日終値
 環境管理センター<4657>が切り返し急。同社は水質調査・分析に関するサービスなどを手掛けている。一部の物質について有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」に関し、政府は事業者が定期的に水質検査をするように義務付ける方針を固めたと国内メディアにより報じられている。水質検査の義務化による関連需要の拡大を見込んだ買いが入ったようだ。このほか、PFAS除去イオン交換樹脂の開発を手掛ける室町ケミカル<4885>がしっかり。冷感持続衣料の海外での拡販期待で動意づいたリベルタ<4935>はストップ高。同社は「PFOA」と「PFOS」の除去が可能な浄水器を商品群に持つ。環境省と国土交通省は24日、「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査」の結果の最終とりまとめを公表。暫定目標値を超過した専用水道の数は42に上り、加えて調査対象期間後に2件の国設専用水道から暫定目標値の超過の報告があったとしている。

■Jテック・C <3446>  1,246円  +51 円 (+4.3%)  本日終値
 ジェイテックコーポレーション<3446>が4営業日ぶりに反発。同社は23日取引終了後、技術提携を推進しているEX-Fusion(大阪府吹田市)と次世代の「高性能反射鏡」の開発に向けて協力すると発表。これが材料視されたようだ。レーザー核融合の実現には、高精度かつ高度なレーザー制御技術が必要不可欠となるが、そのなかでも反射鏡はレーザーの精密制御を支える中核的要素。今回の取り組みは、核融合エネルギーの早期商業化に向けた重要な一歩になると同時に、両社の技術力を活用することで、精密光学・高度レーザー制御が求められる先端産業領域への新規展開を図る契機になるという。

●ストップ高銘柄
 夢展望 <3185>  232円  +50 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値
 ビューテHD <3041>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 日本オーエー研究所 <5241>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 リベルタ <4935>  3,300円  +500 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 True Data <4416>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 CRGホールディングス <7041>  380円  -80 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値
 REVOLUTION <8894>  410円  -80 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均