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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):キヤノン、あさひ、東宝

キヤノン <日足> 「株探」多機能チャートより
■キーコーヒー <2594>  2,026円  +9 円 (+0.5%)  本日終値
 キーコーヒー<2594>はしっかり。23日、25年3月1日からコーヒー製品及び関連製品の価格を改定すると発表しており、これが材料視されたようだ。コーヒー生豆相場の高騰と為替相場の円安傾向が続いていることを受けて、家庭用製品のメーカー出荷価格を引き上げる。該当製品における小売店の実質店頭価格は10~20%程度上昇する見込みとしている。業務用製品の納入価格及び、全国の直営ショップでの店頭価格についても順次改定を予定しているという。

■キヤノン <7751>  5,206円  +13 円 (+0.3%)  本日終値
 キヤノン<7751>が5連騰で年初来高値を更新。2008年以来の高値圏で推移している。同社の24年12月期は売上高が前期比8.6%増の4兆5400億円、最終利益が同22.9%増の3250億円となる見通し。年間配当予想は同10円増配の150円とする。想定為替レートを円高方向に見直したことで10月に業績予想を下方修正したものの、実勢レートは想定レートに対し円安水準での推移を続けている。25年12月期は中期経営計画の最終年度となり、売上高4兆5000億円以上、営業利益率12%以上の目標を掲げている。モルガン・スタンレーMUFG証券は23日、キヤノンについて、2025年の注目銘柄としたうえで、今後の業績のアップサイドが期待でき、バリュエーションにも割高感はないと指摘し、「オーバーウエート」を継続。目標株価を5700円から6200円に引き上げた。

■あさひ <3333>  1,516円  -104 円 (-6.4%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 あさひ<3333>が6日ぶりに急反落した。同社は23日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の単体決算を発表。売上高は前年同期比4.6%増の645億3700万円、営業利益は同13.4%増の55億8400万円、最終利益は同11.7%増の37億7400万円となった。増収増益となったが、通期の業績予想は据え置かれ、業績の上振れを期待していた投資家による失望売りがかさんだようだ。第3四半期累計の営業利益は通期の計画を超過した。電動アシスト自転車の販売が好調に推移したほか、修理需要の取り込みも奏功した。

■東宝 <9602>  6,217円  -410 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 東宝<9602>が大幅反落した。同社は23日の取引終了後、2025年以降に公開予定の配給作品を発表した。「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」は3月7日に、「劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』」は4月18日に、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」は25年内の公開を予定する。また、「踊る大捜査線 N.E.W.」は26年の公開としている。発表に対してサプライズ感は乏しいとの受け止めが多く、直近の株価は高値圏で推移していたことから、買い持ち高を圧縮する目的の売りが優勢となった。

■象印マホービン <7965>  1,739円  -74 円 (-4.1%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 象印マホービン<7965>が3日続落。同社は23日の取引終了後、24年11月期の連結決算発表にあわせ、25年11月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比2.6%増の895億円、営業利益は同3.4%減の57億5000万円、最終利益は同34.2%減の42億5000万円を計画する。同社は16日に前期の業績が計画を上振れして着地する見込みだと発表していた。今期が減益となる見通しを示したことをネガティブに受け止めた投資家の売りに押されたようだ。国内は圧力IH炊飯ジャーが好調に推移し、売り上げが増加すると想定する一方で、中国は個人消費が低迷し、売り上げが減少すると見込む。原材料高や円安の長期化による大幅な原価上昇も響く。今期の売上高と営業利益は中期の業績目標に届かない予想となる。一方で、同社は前期の期末配当を従来の予想から6円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比横ばいの40円に設定した。

■Heartseed <219A>  2,444円  -99 円 (-3.9%)  本日終値
 Heartseed<219A>が3日ぶりに反落した。同社は23日の取引終了後、決算期変更と、これに伴う業績予想の修正に関する発表を行った。来年1月24日の定時株主総会での承認を条件として、事業年度の末日を10月31日から12月31日に変更する予定。今期は14カ月の変則決算となる。25年12月期(24年11月~25年12月)の業績予想については、最終損益は9億5900万円の赤字の見通しとした。同年11~12月に想定していた研究開発費用と運営経費4億8700万円を加味した。決算期変更に伴う新たな業績予想においても赤字計画となったことを受け、買い向かう姿勢は限られ、利益確定目的の売りに押される展開となったようだ。

■エクセディ <7278>  4,280円  -150 円 (-3.4%)  本日終値
 エクセディ<7278>は4日続落。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が23日付で関東財務局に提出した変更報告書で、共同保有分を含むエクセディ株の保有割合が22.45%から21.20%へ減少したことが判明した。報告義務発生日は12月16日。これを受け、思惑的な買いを入れていた向きが売りを出したようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,809円  -127 円 (-1.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が軟調推移。英半導体設計のアーム・ホールディングス<ARM>がクアルコム<QCOM>に対し起こした訴訟を巡り、米国時間20日に米デラウェア州の連邦地裁の陪審で、クアルコムのライセンス契約違反はなかったとの評決が下された。これを受けて週明けの23日の米株式市場で、クアルコムの株価は上昇した一方、アームの株価には下押し圧力が掛かった。24日の東京市場では、アームを傘下に持つソフトバンクGに対して売りを促す要因となったようだ。

■アクセルマーク <3624>  129円  +30 円 (+30.3%) ストップ高   本日終値
 アクセルマーク<3624>が急騰。23日の取引終了後、crafty(東京都千代田区)の全株式を取得し子会社化することに向けた協議を開始すると発表。これが好材料視されたようだ。crafty社はトレーディングカードの販売業者としてECを中心に事業を展開している。craftyが手掛ける業界有数のECオリジナルパックサービスブランド「アイリストレカ」と連携して、トレカ事業EC領域における更なる強化を図る構えだ。

■シード <7743>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 シード<7743>続騰。同社は24日、エジプトへの製品出荷を開始したと発表。今後の海外事業の拡大を期待した買いを誘ったようだ。コンタクトレンズの「1dayPure moisture」などを出荷した。シードは現在、50以上の国・地域に商品を展開しており、今後も未進出国に積極的にアプローチする姿勢を示している。

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