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【材料】クラウドワークス:過去最高益更新、高い利益成長が続く好決算、インカムゲインも8%に迫る

クラウドW <日足> 「株探」多機能チャートより

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」をはじめとした企業と個人をつなぐマッチングプラットフォームを開発・運営しているクラウドワークス<3900>は11月5日の取引終了後、2024年9月期の決算および2025年9月期の業績予想を発表した。前期は売上高・売上総利益ともにYoYで+27%超、過去最高益を達成し、今期も同等以上の高い成長が予想されている。株主還元の拡充も発表された。

2024年9月期は売上高が前期比29.5%増の17,113百万円、売上総利益が同27.7%増の7,846百万円、EBITDA(Non-GAAP)が同22.6%増の1,741百万円、調整後営業利益(Non-GAAP)が同34.4%増の1,707百万円、営業利益が同16.2%増の1,340百万円となり、すべての指標で過去最高を達成した。同社ではM&Aによる非連続な成長を加速しており、調整後営業利益も指標としては重要となる。同利益は営業利益から、買収に伴う無形資産の償却費、M&Aに伴う費用などの一時的要因を排除した数値となり、大幅に増加している。

2025年9月期は、中長期目標である「売上総利益のCAGR20%以上成長10年継続」「売上高300億円、EBITDA25億円、営業利益成長率+10%以上/年」の達成に向け、売上高で前期比30.0%増の22,247百万円、売上総利益で同25.0%増の9,808百万円、EBITDA(Non-GAAP)で同35.0%増の2,351百万円、調整後営業利益(Non-GAAP)で同35.0%増の2,305百万円、営業利益で同20.0%増の1,608百万円が見込まれている。高い成長が見込まれているものの、好調な既存事業に加え、8月からはM&Aの体制を大きく拡充するため、執行役員4名がM&AとPMIの両面で緊密に連携する執行体制に移行しており、M&Aの数が業績へプラスに反映する状況となっている。

株主還元の拡充も発表された。前期は同社として初の配当と株主優待の発表を行っている。売上高・売上総利益ともに大きく伸長、EBITDA(Non-GAAP)・営業利益においても安定的に成長しており、増収・増益を継続できる企業体質へと進化してきたと判断できたことが背景にある。年間(期末)配当は1株あたり18.00円、株主優待は上場10周年記念優待として実施し、2024年12月末日に300株以上を保有する株主に対して、QUOカード15,000円分が贈呈されるという内容。今回はさらに2025年12月末まで1年以上、300株以上を継続保有した株主に対し、QUOカード10,000円分を追加贈呈する。この追加分に、2024年8月に発表した「上場10周年記念優待」及び配当を加えた総利回りは7.8%程度となる。高いインカムゲインを確保しながら、成長(キャピタルゲイン)を待てるという意味では、稀有な存在といえるだろう。

《NH》

 提供:フィスコ

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