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【材料】サービスナウ、決算受け最高値更新 ナウアシストが急成長=米国株個別

(NY時間11:54)(日本時間00:54)
サービスナウ<NOW> 957.96(+50.28 +5.54%)

 IT管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が上昇し、最高値を更新している。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、重要な指標である進行中の残存履行義務も予想を上回った。売上高の大部分を占めるサブスクは23%増加。ガイダンスも公表し、通期のサブスク売上高の見通しを上方修正した。

 同業他社と同様に自社製品に生成AI機能を組み込み、それらのツールを備えた高価格帯を提供している。マクダーモットCEOは「ナウアシストは史上最も急成長しており、利用者の平均契約プレミアムは30%だ」と述べた。

 アナリストは同社を、法人向けソフトウェアにおける同社の稀有な地位を証明するものだと述べた。企業のIT支出が厳しい環境下での強力な実行力と、生成AIの早期収益化を要因に挙げている。

 同社は、ユーザーの監視なしにタスクを完了できるAIエージェントを強調。一部の顧客はすでにエージェントを試しており、完全に展開されれば、他の製品とは異なる価格設定になるだろうと述べている。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.72ドル(予想:3.46ドル)
・売上高:27.9億ドル(予想:27.5億ドル)
  サブスク:27.2億ドル(予想:26.7億ドル)
  プロフェッショナル・その他:8200万ドル(予想:7990万ドル)
・粗利益率(調整後):83.0%(予想:82.1%)
・残存履行義務:195億ドル
・進行中の残存履行義務:93.6億ドル(予想:91.0億ドル)
・FCF:4.71億ドル(予想:3.51億ドル)

(通期見通し)
・サブスク売上高:106.55~106.60億ドル(従来:105.80~105.90億ドル)
・サブスク粗利益率(調整後):84.5%(予想:84.6%)

【企業概要】
 企業・大学・政府機関向けに、ワークフローのデジタル化を実現するためのアプリケーションサービスを提供する。テクノロジー、顧客と業界、従業員、クリエイター向けのワークフロー製品を提供し、顧客がシステムやサイロを越えてシームレスに作業することを可能にする。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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