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【材料】RTXが決算 中東やウクライナでの軍用と民間航空機への強い需要 株価は小幅高に留まる=米国株個別

(NY時間09:59)(日本時間22:59)
RTX<RTX> 126.25(+0.35 +0.27%)

 航空・防衛のRTX<RTX>が取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正している。軍用ハードウェアと航空機のメンテナンスに対する強い需要が押し上げた。

 今回の決算は民間の航空旅行に対する需要がいかに回復力があるかを示唆しており、航空会社に予備部品、エンジン、メンテナンスサービスを提供している。また、同社はパトリオットミサイル防衛システムのメーカーだが、中東やウクライナでの紛争が継続していることも需要を拡大させている。同社の軍事部門の売上は第3四半期に増加。地対空ミサイルなどの陸上および航空防衛システムや、無人機対策技術の出荷が増加したと述べている。

 ただ、株価は小幅高に留まっている。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.45ドル(予想:1.34ドル)
・売上高:200.9億ドル 49%増(予想:198.3億ドル)
  コリンズ・エアロスペース:70.8億ドル(予想:70.0億ドル)
  プラット&ホイットニー:72.4億ドル
  レイセオン:63.9億ドル(予想:64.4億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.50~5.58ドル(従来:5.35~5.45ドル)(予想:5.47ドル)
・売上高:792.5~797.5億ドル(従来:787.5~795億ドル)(予想:794.1億ドル)
・FCF:約47.0億ドル(予想:47.4億ドル)

【企業概要】
 世界の民間・軍・政府の顧客に航空機エンジンや高度なシステムとサービスを提供する。統合された宇宙・通信・センサーシステムとサイバーセキュリティプログラムやソフトウェアを開発・提供し、高性能中距離空対空ミサイルや空対空・空対地兵器等の持続的広域防衛・宇宙監視用の地上センサーも扱う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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