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【材料】コールズが決算 通期の既存店売上高の見通し下方修正=米国株個別

(NY時間15:29)(日本時間04:29)
コールズ<KSS> 19.63(+0.03 +0.13%)

 本日は百貨店のコールズ<KSS>が取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表していた。1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回ったほか、既存店売上高も予想を下回っている。消費者の買い控えが進む中、同社は経費削減と在庫圧縮に取り組んでいる。

 ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高の減収見通しを下方修正した一方、1株利益の見通しは上方修正した。ガイダンスには、クレジットカードの延滞料に関する消費者金融保護局(CFPB)の規定変更で被り得るマイナスの影響はもはや含まれていない。

 同社の既存店売上高は10四半期連続での減収となっている。キングスベリーCEOは「第2四半期の既存事業は引き続き軟調だったが、ギフトやインテリアなどのカテゴリーは好調だった」と説明した。同CEOはまた、「中間所得層の顧客は現在直面している状況に大きなストレスを感じている」と述べた。

 株価は発表直後は買いが強まったものの、次第に戻り売りに押され、小幅高に留まっている。

(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高:5.1%減(予想:2.4%減)
・1株利益:0.59ドル(予想:0.41ドル)
・売上高:35.3億ドル 4.2%減(予想:36.2億ドル)
・粗利益率:39.6%(予想:39.5%)
・営業利益:1.66億ドル(予想:1.43億ドル)
・商品在庫:31.5億ドル(予想:32.4億ドル)

(通期見通し)
・既存店売上高:3~5%減(従来:1~3%減)(予想:2.1%減)
・1株利益:1.75~2.25ドル(従来:1.25~1.85ドル)(予想:1.53ドル)
・売上高:4~6%減(従来:2~4%減)
・営業利益率:3.4~3.8%(従来:3.0~3.5%)(予想:3.3%)

【企業概要】
 婦人・紳士・子供用衣料品、靴、アクセサリー、化粧品、寝具、玩具など一般家庭向け商品を扱う百貨店チェーンを運営する会社。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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