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【材料】エヌビディア、個人投資家は強気も機関投資家は慎重=米国株個別

(NY時間11:27)(日本時間00:27)
エヌビディア<NVDA> 123.57(-4.73 -3.69%)

 きょうの米株式市場は引け後のエヌビディア<NVDA>の決算待ちの雰囲気が広がっている中、IT・ハイテク株に売りが強まっており、ナスダックは大幅安となっている。そのエヌビディアが下落に転じているほか、スーパー・マイクロ<SMCI>が、米証券取引委員会(SEC)へ年次報告書の提出を延期すると発表し、大幅安となっていることも、IT・ハイテク株の雰囲気を悪化させている。

 そのエヌビディアだが、個人投資家は決算を控えた同社株を強気に見ているようだが、他の機関投資家はそうでもないようだ。市場のコンセンサス予想では、同社の5-7月期(第2四半期)の利益と売上高は前年比で2倍以上になると見込まれている。また、第3四半期も好調なガイダンスを発表すると期待されているようだ。

 このように事前の期待がかなり高まっているにもかかわらず、個人投資家は慎重な動きを見せていない。米大手銀のストラテジストは、エヌビディア株を多く組み入れたテーマ型ETFへのフローが急増していると指摘。決算を前にした個人投資家からの強気なインパルスが感じられると述べている。

 しかし、大口の機関投資家は逆の動きをしている。米大手証券は最近、投資信託とヘッジファンドの両方が、IT・ハイテク株を過去10年平均で最もアンダーウエイトしていると指摘。これはアップル<AAPL>やエヌビディアといった大型のハイテク銘柄が急落したためだという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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