【市況】NY株式:NYダウは9ドル高、エヌビディア決算に期待
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は小幅上昇。ダウ平均は9.98ドル高の41,250.50ドル、ナスダックは29.05ポイント高の17,754.82で取引を終了した。
長期金利の上昇で寄り付き後、下落。その後、8月消費者信頼感指数が予想外に改善したため相場も回復した。人工知能(AI)に必要な半導体製造メーカーのエヌビディア(NVDA)の決算発表を28日に控え期待感にハイテクが上昇に転じ、相場を支援。終盤にかけてダウもかろうじてプラス圏を回復し終了した。ダウは連日で過去最高値を更新。セクター別では、消費者サービス、半導体・同製造投資が上昇した一方で、自動車・自動車部品、エネルギーが下落。
製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は肥満症治療薬の「ゼップバウンド」の供給不足緩和するためバイアル瓶入りタイプを半額で販売すると発表し、上昇。コンピューター・ソリューション会社のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は中国のハードウエア研究チーム閉鎖計画が好感され、上昇。半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は好決算を期待した買いに、上昇した。
一方、メディアのパラマウント・グローバル(PARA)はカナダの酒造シーグラム創業家出身ブロンフマン・ジュニア氏が提示していた同社買収プロセスから撤退することを発表し、下落。地中海料理ファーストカジュラルレストランのCAVA(CAVA)は幹部による自社株売却計画が明らかになり、下落した。サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、空売り投資家のヒンデンブルグ・リサーチが不正会計疑惑で同社株を売り持ちにしたことを明らかにし、警戒感に売られた。
百貨店のノードストロム(JWN)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ