【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:GENDA、住友ファーマ、F&LC
GENDA <日足> 「株探」多機能チャートより
GENDA<9166>の上値追いが鮮烈だ。きょうで12連騰を記録、更に上げ足も加速し一時249円高(12%高)の2328円と異彩高に買われ、上場来高値も更新した。アミューズメント事業を国内外で展開しM&A戦略などを駆使して業容拡大に余念がない。2020年にセガから取得したアミューズメント施設「GiGO」は店舗数の拡大によってトップラインの伸びが際立つ。25年1月期売上高は前期比80%増の1000億円を見込んでいる。また、増収効果を背景に営業利益も同30%増の70億円を予想している。今夏は記録的な猛暑に伴い屋内レジャーに人気が集まりやすいほか、米国では日本のゲームセンターが高水準の集客力を発揮していることも伝わっており、同社は6月に米国の無人ゲームコーナー運営会社の買収を発表していることもあって、上値を見込んだ投資資金の流入が加速した。
■住友ファーマ <4506> 670円 +59 円 (+9.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
住友ファーマ<4506>が急反発し、年初来高値を連日で更新している。SMBC日興証券が21日付で同社の投資評価を前回の「3(弱気)」から「2(中立)」に引き上げるとともに、目標株価も330円から600円に大幅増額しており、これが好材料視されているようだ。レポートでは、過活動膀胱治療薬「ジェムテサ」、前立腺がん治療薬「オルゴビクス」、子宮筋腫治療薬「マイフェンブリー」の基幹3製品の成長と追加の人員削減によって、26年3月期以降の継続的な黒字化確度が高まったと評価している。
■システナ <2317> 393円 +22 円 (+5.9%) 11:30現在
システナ<2317>は年初来高値更新。21日の取引終了後、取得上限500万株(自己株式を除く発行済み株数の1.37%)、または20億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は8月22日から10月31日まで。これが手掛かりになっている。あわせて、9月20日付で2500万株(発行済み株数の5.54%)の自社株を消却すると発表した。
■F&LC <3563> 2,595.5円 +132.5 円 (+5.4%) 11:30現在
FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が急反発した。同社が中国・北京市で初めて、回転ずし店「スシロー」を開業したと21日の取引終了後に国内メディア各社が報じた。開店初日は長蛇の列ができたと伝わっており、中国における店舗網の更なる拡大による業績押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。共同通信によると、東京電力の福島第1原発処理水の海洋放出を受けて中国が日本産水産物の輸入を全面停止するなかにあって、新店舗では中国産をはじめ世界各地の食材を活用。北京店の開業による中国での店舗数は45となった。回転ずしは現地で大人気となっているという。
■テクマトリックス <3762> 2,320円 +116 円 (+5.3%) 11:30現在
テクマトリックス<3762>は7日続伸。4~6月期好決算を発表した翌日8月1日につけた高値(2277円)を上回り年初来高値を更新した。同社の4~6月期決算は売上高が前年同期比20.0%増の137億6300万円、営業利益が同24.0%増の11億1300万円となった。主力の情報基盤事業で、サブスクリプション型のクラウド型セキュリティー対策製品の大型受注を含め新規案件の受注が好調だった。通期でも増収増益を見込み、過去最高業績を更新する見通しだ。好業績を背景に上値指向の動きを強めている。
■ウエストHD <1407> 2,476円 +118 円 (+5.0%) 11:30現在
ウエストホールディングス<1407>が高い。この日午前10時ごろ、24年8月期の配当予想を55円から65円(前期55円)に増額すると発表した。今年度にこれまで立ち上げに時間を要していた非FIT発電所開発販売事業が軌道に乗り、相応の規模の実績を示せる水準となったため。これを好感した買いが入っている。
■日本システム技術 <4323> 1,728円 +75 円 (+4.5%) 11:30現在
日本システム技術<4323>が大幅反発。21日の取引終了後、共済組合に対して保険者業務支援システム「iBss(アイビス)」のプロダクトの一つである「被扶養者資格調査システム」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。健康保険組合と同様に共済組合においても、保険者業務において年間で最も負荷が高い業務である被扶養者資格調査の業務効率化を図りたいとの要望があることに対応する。「被扶養者資格調査システム」の導入によって、多数の事業所のデータ集計工数削減、原紙管理のセキュリティーリスク低減につながり、組合員の作業負担・ストレスの軽減、セキュリティーレベルの向上、更にはデータの一元管理が可能となるという。
■アイスタイル <3660> 507円 +19 円 (+3.9%) 11:30現在
アイスタイル<3660>が大幅高、一時5%を超える上昇で517円まで上値を伸ばし大勢二段上げの様相。出来高流動性の高さも際立っており注目度が高い。女性層を対象とした美容情報サイトを運営し、実店舗も展開するが、米アマゾン・ドット・コム<AMZN>と資本・業務提携し、サイトで連携するなど経営戦略にも余念がない。コロナ禍からの脱却によって化粧品へのニーズが復元されていることに加え、Z世代を中心にメンズコスメ市場の拡大が顕著となっていることなどが追い風となり、業績は絶好調に推移している。24年6月期の経常利益4.2倍化に続き、25年6月期も前期比40%増の24億円予想と7期ぶりに過去最高を更新する見通しにある。
■石原ケミカル <4462> 2,506円 +76 円 (+3.1%) 11:30現在
石原ケミカル<4462>が大幅高に買われている。21日の取引終了後、5月16日から実施している自社株取得枠の上限を現行の25万株または5億円から37万株または9億円に変更すると発表。これを好感する買いが入っている。同日、取得枠のうち22万株を22日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で買い付けることも明らかにした。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、石原ケミは22日に買い付けを実施し、21万6600株の取得を完了した。なお、取得期間は10月31日までと変更はない。
■西松屋チェーン <7545> 2,468円 +62 円 (+2.6%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>が5連騰。21日の取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報を発表。既存店売上高は前年同月比6.3%増と2カ月連続で前年実績を上回っており、好感されたようだ。気温の高い日が続き、夏物衣料の売り上げが大きく伸びた。また、育児・服飾雑貨も好調に推移した。なお、全店売上高は同9.0%増だった。
■アドバンテスト <6857> 6,670円 +140 円 (+2.1%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置大手は足もとで強弱観を対立させ、前日終値近辺でもみ合っている。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が小幅ながら切り返したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。そのなか、画像処理半導体大手で来週に決算発表を控えるエヌビディア<NVDA>が頑強な値動きを示しており、同社に半導体検査装置を納入するアドテストなどには追い風となっている。一方、外国為替市場で1ドル=144円台の推移と円高方向に振れており、これは半導体などハイテクセクターの買い手控え要因となっている。
■資生堂 <4911> 3,403円 +61 円 (+1.8%) 11:30現在
資生堂<4911>やコーセー<4922>が買われ、富士急行<9010>や松屋<8237>が堅調に推移している。日本政府観光局が21日の取引終了後に発表した7月の訪日外客数(推計)は329万2500人となり、2カ月連続で単月としての過去最高を更新した。インバウンド需要の堅調ぶりを意識した投資家の買いが、関連銘柄を支援したようだ。7月の訪日外客数は前年同月比で41.9%増。コロナ禍前の2019年同月比で10.1%増となった。23市場のうち韓国や台湾、米国など19市場で7月として過去最高を記録。香港とメキシコでは単月として過去最高となった。インバウンド関連ではコメ兵ホールディングス<2780>や藤田観光<9722>もしっかり。
■JT <2914> 4,171円 +64 円 (+1.6%) 11:30現在
JT<2914>の上値指向が鮮明だ。8月5日に年初来安値となる3453円まで売り込まれたが、そこからの戻りも早い。16日ザラ場には4200円台まで水準を切り上げ、その後は小休止を入れていたものの、足もとで再び投資資金の流入が活発化している。前日に米国第4位のたばこ会社であるVector Group(ベクター・グループ)を買収すると発表、24年12月期中に全株式を取得し、取得価額は日本円にして約3780億円となる見通し。今回の買収により出遅れている加熱式たばこなどで巻き返しを図る方針で、業容拡大効果に期待した買いを呼びこんでいる。
■ニフコ <7988> 3,548円 +33 円 (+0.9%) 11:30現在
ニフコ<7988>が3日続伸。同社は21日の取引終了後、取得総数85万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.86%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、材料視されたようだ。自社株の取得期間は22日から10月31日まで。これに関連して同社は22日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、21日終値の3515円で23万株(総額8億845万円)を上限に買い付けの委託を行うことも公表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ニフコは22日、上限となる23万株の買い付けを行った。
■東プレ <5975> 1,850円 +10 円 (+0.5%) 11:30現在
東プレ<5975>が反発。21日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.32%にあたる68万株または12億5120万円を上限に、22日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが入っている。資本効率の向上を図るとともに経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的という。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、東プレは22日付で62万3000株の取得を完了した。
■SBIレオスひふみ <165A> 1,344円 +300 円 (+28.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
SBIレオスひふみ<165A>はカイ気配。21日取引終了後、従来未定としていた配当予想について中間・期末各27円20銭の計54円40銭(前期実績36円)に大幅増配すると発表。あわせて、9月30日を基準日に1株を8株に分割すると発表しており、これらを好感した買いが膨らんでいる。期末配当は株式分割の後に実施されることになり、分割を考慮すると3円40銭となる。
●ストップ高銘柄
ピアラ <7044> 392円 +80 円 (+25.6%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース