【経済】ドル円今週の予想(8月19日) サンワード証券の陳氏(山崎 みほ)
米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。今回は、ドル円についてのレポートを紹介します。
陳さんはまず、今週のドル円について『底堅い動きになりそうだ』と述べています。
続けて、『先月末に日銀が利上げしてからは、追加利上げへの思惑や米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げへの見方、さらには株価下落に伴う円キャリートレードの巻き戻しから、5日には一時141円67銭までドル売り・円買いが進んだ。しかし、その後は、日本の株価が持ち直すに連れてドルが買い戻されてきた。ただ、上昇は149円38銭と節目の150円には達していない』と伝えています。
今週は、21日に7月30、31日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。22~24日に主要中央銀行の首脳や経済学者による経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開かれます。陳さんは、『市場はFRBが次回の9月会合から利下げを開始すると確実視しているが、主な関心はそのペースに向かっている。パウエルFRB議長は米東部時間23日午前10時(日本時間同日午後11時)に基調講演で経済見通しについて発言する。パウエルFRB議長発言に、上下する展開となりそうだ』と述べています
そして、『米金融当局が重要な転換点に近づきつつある中、市場はFRBが9月に利下げに踏み切るかどうかを確認したいところ。そして、利下げした場合、その後の追加利下げのペースに焦点が移ろう』と示唆しています。
次に、『日銀の内田副総裁は7日、株価が急落するなど市場が不安定になる中、「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と述べ、さらなる利上げについては慎重に検討していく姿勢を強調した。このため、9月の大幅利下げが回避されるとの見方が強まれば、ドルの買い戻しが優勢になろう。米景気のリセッション懸念が後退していることもドルの押し上げ要因だろう』と言及しています。
こうしたことから、陳さんは、『今週発表される米経済指標である7月米景気先行指数、米8月PMI速報値、7月シカゴ連銀全米活動指数、7月米中古住宅販売件数、7月新築住宅販売件数が市場予想を上回る場合には、米金利の上昇からドル買いが強まりそうだ。テクニカル的には心理的な節目の150円、7月につけた38年ぶり高値の161円台から8月安値までの半値戻しに当たる151円が意識されているが、ここをブレイクするかもしれない』と考察しています。
ドル円の今週のレンジについては、『146.00円~151.00円』と予想しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月20日付「ドル円今週の予想(8月19日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 山崎みほ
《CS》
提供:フィスコ