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【特集】「量子コンピューター」が18位、量子ソフトウェア分野に脚光<注目テーマ>

JPX日経400 <日足> 「株探」多機能チャートより
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10  防衛

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「量子コンピューター」が18位に入っている。

 生成AIの登場などAI技術分野の進歩に伴い、近年は膨大な情報量を処理するためのコンピューター分野の研究開発にも熱い視線が注がれている。そのなか、次世代コンピューティングの切り札と目されているのが量子コンピューターだ。従来型コンピューターはその性能がいかにグレードアップされても「0もしくは1」という普遍的な動作原理によって動かされていることに変わりはなかった。しかし、量子コンピューターはこの常識の枠を越え、ひとつの量子が「0であり、かつ1でもある」という重ね合わせの状態を利用することで、これまでには考えられなかった演算スピードを生み出すことに成功した。

 量子コンピューターの開発は複数の異なる方式で進められているが、これらに共通して活用できる量子ソフトウェアの開発も進捗している。このソフトウェアプラットフォームで先行するのが、イスラエルのスタートアップで、同社を中軸にソフトウェア部門の開発競争が国内でも激化していることが伝えられる。株式市場でも新たな視点で量子コンピューターがテーマ性を再燃させる可能性が出てきた。

 関連企業としてはNEC<6701>や富士通<6702>、日立製作所<6501>などの大手ITやNTT<9432>などの動向が注目される。このほか中小型株ではフィックスターズ<3687>、エヌエフホールディングス<6864>、HPCシステムズ<6597>、テラスカイ<3915>、ブレインパッド<3655>などがマークされる。

出所:MINKABU PRESS

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