【市況】NY株式:NYダウは234ドル安、根強いリスク警戒感
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は反落。ダウ平均は234.21ドル安の38,763.45ドル、ナスダックは171.05ポイント安の16,195.80で取引を終了した。
景気後退懸念の緩和にともなう買戻しが続き、寄り付き後、上昇。買戻し一巡後、根強い景気への不透明感に売りが再燃し、上値を抑制した。終盤にかけ、10年債入札の弱い結果を警戒した売りが一段と強まり、相場は下落に転じ、終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が下落した。
「バンズ」や「ノース・フェイス」などのブランドを運営するアパレル会社、VF(VFC)は四半期決算で調整後の1株当たり損失が予想程悪化せず、さらに見通しも好感され、上昇。通信会社のルーメン・テクノロジー(LUMN)は四半期決算で、通期のキャッシュフロー見通しが予想を上回り、大幅高。
クラウドベースの商取引プラットフォームを提供するショッピファイ(SHOP)は第2四半期決算で1株当たり利益が予想を上回ったほか楽観的な見通しを好感し買われ、上昇。一方、エンターテインメントのウォルト・ディズニー(DIS)は四半期決算の内容は強弱まちまちながら、コスト高や需要の低迷が影響したテーマパーク事業の不振が警戒され、下落。総合ヘルスケアのCVSヘルス(CVS)は医療コストの上昇が響き3四半期連続で通期見通しを下方修正し、下落した。配車サービスのリフト(LYFT)は第2四半期決算で総取引額や見通しが予想を下回ったため、下落。
メディアのワーナーブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を下回り、時間外取引で売られている。不動産ウェブサイト運営会社のジロー・グループ(Z)は第2四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ