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【市況】東京株式(大引け)=4円安、円高など嫌気され朝高後に値を消す

 23日の東京株式市場は前日の欧米株高を引き継いで朝方は日経平均が高く始まったが、その後は漸次値を消す展開となり、大引けはわずかながら下落となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比4円61銭安の3万9594円39銭と5日続落。プライム市場の売買高概算は13億8972万株、売買代金概算は3兆4885億円。値上がり銘柄数は1127、対して値下がり銘柄数は472、変わらずは47銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方はリスク選好の地合いだったが、その後は一貫して軟化傾向をたどった。前日の欧米株市場が総じて高く、特に米国株市場では半導体関連株の上げが顕著だったことから、東京市場でもこれを拠りどころに同関連株への押し目買いや買い戻しが活発化した。しかし、外国為替市場でドル安・円高に振れたことなどが嫌気され、ハイテク株など輸出セクター中心に値を消す銘柄が相次いだ。政府要人の発言で日銀に利上げ圧力がかかっているとの見方もあり、買い手控えムードを助長した。もっとも、売買代金上位の大型株が冴えない一方、中小型株に買いが集まったことで、値上がり銘柄数は1100を上回り全体の7割近くを占めた。なお、売買代金は3兆4000億円台と前日同様低水準にとどまっている。

 個別では、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株が活況高の様相を呈したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などが上昇、トヨタ自動車<7203>もしっかり。瑞光<6279>が値上がり率トップに買われ、ジャムコ<7408>、ティーガイア<3738>も急騰。武蔵精密工業<7220>も値を飛ばした。横浜ゴム<5101>、ACCESS<4813>なども大幅高となった。

 半面、売買代金トップのディスコ<6146>と同2位のレーザーテック<6920>がいずれも売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。キーエンス<6861>が値を下げ、ローツェ<6323>も安い。FPパートナー<7388>が大幅安、大和工業<5444>も大きく下値を探った。ヤマシンフィルタ<6240>の下げも目立つ。北海道電力<9509>も売られた。

出所:MINKABU PRESS

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