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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、半導体関連が売られ4万円大台割れ (7月22日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  39947.95
高値  39973.20(09:00)
安値  39519.39(13:07)
大引け 39599.00(前日比 -464.79 、 -1.16% )

売買高  13億4919万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆3112億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅安で4日続落、4万円大台を下回る
 2.米株安に加え、バイデン氏の大統領選撤退で不透明感
 3.半導体関連株への売り攻勢一段と強まり、下げを助長
 4.電鉄や食品株など強さ発揮、相場下支え効果は限定的
 5.個別株の84%が下落、売買代金は約1カ月ぶり低水準

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比377ドル安と続落した。大規模システム障害が重荷となりハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 週明けの東京市場では、大きく売りが優勢となり、日経平均株価はフシ目の4万円大台を大幅に下回る軟調地合いとなった。

 22日の東京市場は、前週後半の相場を引き継ぎ、日経平均がリスク回避ムードのなかで大きく水準を切り下げた。フシ目の4万円大台を3週間ぶりに下回ったが、下げ幅は一時500円を上回り、大引けでも460円あまりの下げで3万9000円台半ばまで一気に下落した。前週末の米国株市場で半導体関連株が売り込まれ、その流れが波及し同セクターへの売りが目立つ。21日にバイデン米大統領が11月の大統領選からの撤退を表明したことを受け、先行き不透明感も買いを手控えさせた。業種別では電鉄株や水産・食品株などに逃避的な資金が流入したが、全体相場を支えるには至らなかった。値下がり銘柄数は1300を上回りプライム上場銘柄の84%が値を下げる売り圧力の強い地合いだった。一方、売買代金は3兆3000億円台と6月20日以来の低い水準にとどまっている。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたディスコ<6146>が大きく値を下げたほか、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株への売りが目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>なども売りに押された。キーエンス<6861>も安い。ミガロホールディングス<5535>は急落で値下がり率トップ。KOKUSAI ELECTRIC<6525>も大きく水準を切り下げた。
 半面、JR九州<9142>が高く、西武ホールディングス<9024>も大きく上値を追った。KDDI<9433>がしっかり。帝人<3401>が物色人気となり、ティーガイア<3738>、コスモス薬品<3349>が値を飛ばした。Gunosy<6047>、ウエルシアホールディングス<3141>も大幅高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、大塚HD <4578>、中外薬 <4519>、花王 <4452>、資生堂 <4911>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、信越化 <4063>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約215円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)陸運業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)海運業、(3)電気機器、(4)機械、(5)鉱業。

■個別材料株

△サーティワン <2268> [東証S]
 上半期大幅増益決算を高評価。
△メタプラ <3350> [東証S]
 トランプラリー下でのビットコイン相場高を意識。
△帝人 <3401> [東証P]
 エフィッシモが6%超の株式保有で思惑高まる。
△ピーエイ <4766> [東証S]
 24年12月期配当予想を増額修正し6期ぶり復配へ。
△パワーファス <5950> [東証S]
 東証が信用規制の臨時措置を解除。
△WASHハウ <6537> [東証G]
 新事業として「コンテナ事業」開始へ。
△AIAI <6557> [東証G]
 株式分割と株主優待制度の導入を好感。
△ナカヨ <6715> [東証S]
 固定資産売却益計上で25年3月期最終利益予想を上方修正。
△JR九州 <9142> [東証P]
 鉄道旅客運賃・料金改定を申請。
△揚羽 <9330> [東証G]
 位置情報データを用いたソリューション提供のブログウォッチャーと業務提携。

▼アルインコ <5933> [東証P]
 第1四半期は想定外の大幅減益決算に。
▼今村証券 <7175> [東証S]
 第1四半期決算速報で最終利益が27%減。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ティーガイア <3738>、(2)コスモス薬品 <3349>、(3)JR九州 <9142>、(4)Gunosy <6047>、(5)ウエルシア <3141>、(6)西武HD <9024>、(7)帝人 <3401>、(8)コシダカHD <2157>、(9)ギフトHD <9279>、(10)ビックカメラ <3048>。
 値下がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)コクサイエレ <6525>、(3)アルインコ <5933>、(4)日本マイクロ <6871>、(5)クロスキャト <2307>、(6)MTI <9438>、(7)TDCソフト <4687>、(8)ローツェ <6323>、(9)内田洋 <8057>、(10)アイザワ証G <8708>。

【大引け】

 日経平均は前日比464.79円(1.16%)安の3万9599.00円。TOPIXは前日比33.30(1.16%)安の2827.53。出来高は概算で13億4919万株。東証プライムの値上がり銘柄数は236、値下がり銘柄数は1375となった。東証グロース250指数は657.25ポイント(18.48ポイント安)。

[2024年7月22日]


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