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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メタプラ、サーティワン、JR九州

メタプラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■メタプラネット <3350>  173円  +28 円 (+19.3%) 一時ストップ高   本日終値
 メタプラネット<3350>が続急騰。同社は22日、2億円相当のビットコインを購入したと発表した。6月24日に新たに10億円相当のビットコインを購入すると発表していたが、今回の分をもって購入は完了したという。同社の保有枚数は245.992ビットコインで、購入総額は24億5000万円。平均購入価格は1ビットコイン=995万9687円。足もとでビットコインの実勢相場は1070万円台で推移している。米大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領は仮想通貨に対し肯定的な立場をとっており、トランプラリーの様相を呈した金融市場において、ビットコイン相場は直近で上昇圧力が掛かっている。メタプラが保有する仮想通貨の含み益が拡大するとの思惑が広がる格好となり、買いが集まったようだ。

■サーティワン <2268>  4,710円  +545 円 (+13.1%) 一時ストップ高   本日終値
 B-R サーティワンアイスクリーム<2268>が急反騰し一時ストップ高の4865円に買われ、13年5月以来約11年2カ月ぶりの高値をつけた。前週末19日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結決算を発表しており、売上高141億9800万円(前年同期比26.1%増)、営業利益15億2100万円(同89.0%増)、純利益9億8200万円(同76.4%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。店舗オペレーション力や改装によるブランド価値の向上、デジタル強化策などが奏功したほか、他社とのコラボレーションやサーティワンの強みを生かしたフレーバー訴求の新キャンペーン投入、更には商品ラインアップの強化などにより客数が増加し、総小売売上高は293億2100万円と過去最高を達成。原料費の高騰や円安の影響に伴う売上原価の増加はあったものの、原料調達コストを抑制したことや工場での製造管理の最適化、生産スピード向上による製造原価低減を進めたことなどが寄与し、大幅増益となった。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高265億円(前期比7.0%増)、営業利益19億3000万円(同5.5%増)、純利益12億4000万円(同3.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■JR九州 <9142>  3,922円  +241 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 JR九州<9142>が5日続伸し新値追い。同社は19日取引終了後、鉄道旅客運賃・料金の上限変更認可申請を行ったと発表しており、これによる採算改善などが期待されたようだ。申請内容は普通旅客運賃、定期旅客運賃(通勤・通学)、新幹線特急料金で、改定率は15.0%、増収率は11.4%。25年4月1日での実施を予定している。

■ウエルシア <3141>  2,039.5円  +96.5 円 (+5.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ウエルシアホールディングス<3141>は4連騰。日本経済新聞電子版が22日、「アマゾンジャパン(東京・目黒)は2024年内にもドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)などと連携し、処方薬のネット販売を始める」と報じた。収益へのポジティブな効果を期待した買いが入ったようだ。報道ではウエルシアのほか、複数の薬局チェーンと連携する新サービスとして、近く発表するとしている。

■帝人 <3401>  1,430.5円  +55 円 (+4.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 帝人<3401>が全般地合い悪に抗してカイ気配で始まる物色人気。6月19日以来約1カ月ぶりに1400円台に歩を進めている。炭素繊維では東レ<3402>と世界で双璧の実力を持つ。足もとの業績は苦戦しているものの、鋭意経営改革に取り組んでおり、意欲的な中期経営計画に期待する動きもあるようだ。そうしたなか、旧村上ファンド系投資会社のエフィッシモ キャピタル マネージメントが19日付で提出した大量保有報告書によると、エフィッシモの帝人株式保有比率は6.03%となり、新たに5%を超えたことが判明、保有目的は純投資(一部は投資一任契約に基づく顧客資産運用のため)としており、アクティビストの株式大量取得に伴い、今後の株式価値向上に向けた思惑が高まっている。

■ビジョン <9416>  1,414円  +22 円 (+1.6%)  本日終値
 ビジョン<9416>が反発。前週末19日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表し、材料視されたようだ。保有株式数の区分に「1000株以上」を新設する。Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」や、同社が運営する宿泊施設「VISION GLAMPING Resort & Spa」、スキンケア商品の交換で使える利用券に関し、これまで100株以上200株未満において、3000円分の利用券を年間ベースで4枚、200株以上300株未満で5枚、300株以上で6枚贈呈していたが、1000株以上を保有する株主に対しては300株以上での贈呈内容に加えて、1万円分の利用券を4枚贈呈する。贈呈は6月末基準日、12月末基準日の2回に分けて行う。

■Sansan <4443>  2,303円  +33 円 (+1.5%)  本日終値
 Sansan<4443>が続伸。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、米投資会社のグリーンノークス・キャピタル・パートナーズの保有割合が8.17%から9.22%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は7月11日となっている。

■ラウンドワン <4680>  866円  +8 円 (+0.9%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が続伸、日経平均が大きく下値を模索するなか一時27円高の885円と上値指向を鮮明とし、今月4日につけた年初来高値909円奪回を視界にとらえている。ボウリングやカラオケなど屋内での複合エンターテインメント施設を展開、高水準のインバウンド消費(コト消費)などを取り込み、足もとの業績は好調に推移している。また、国内だけでなく米国でも出店に意欲的で業容拡大効果が発現している。営業利益は24年3月期の43%増益に続き、25年3月期も増益基調をキープし連続での過去最高更新が見込まれる状況。特に今年の夏は酷暑に見舞われており、屋外レジャーの需要が屋内に振り替わる傾向があるだけに、同社には一段と追い風が強い。

■江崎グリコ <2206>  4,650円  +35 円 (+0.8%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が3連騰。前週末19日、基幹システム障害に伴い出荷を停止していたチルド商品に関し、新たに「カフェオーレ」や「Big プッチンプリン」などの出荷を8月6日から再開すると発表。出荷停止問題が解消に向かいつつあるのを評価した買いが株価を支援したようだ。キリンホールディングス<2503>傘下のキリンビバレッジから販売受託する「トロピカーナ 100% まるごと果実感」についても出荷を再開する。

■トランコム <9058>  6,400円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 トランコム<9058>が5日続伸。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による保有割合が10.33%から11.76%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月11日となっている。

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