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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:メタプラ、JR九州、東エレク

メタプラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■メタプラネット <3350>  175円  +30 円 (+20.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 メタプラネット<3350>が続急騰している。同社は22日、2億円相当のビットコインを購入したと発表した。6月24日に新たに10億円相当のビットコインを購入すると発表していたが、今回の分をもって購入は完了したという。同社の保有枚数は245.992ビットコインで、購入総額は24億5000万円。平均購入価格は1ビットコイン=995万9687円。足もとでビットコインの実勢相場は1070万円台で推移している。米大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領は仮想通貨に対し肯定的な立場をとっており、トランプラリーの様相を呈した金融市場において、ビットコイン相場は直近で上昇圧力が掛かっている。メタプラが保有する仮想通貨の含み益が拡大するとの思惑が広がる格好となり、買いが集まったようだ。

■サーティワン <2268>  4,735円  +570 円 (+13.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 B-R サーティワンアイスクリーム<2268>が急反騰し一時ストップ高の4865円に買われ、13年5月以来約11年2カ月ぶりの高値をつけている。前週末19日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結決算を発表しており、売上高141億9800万円(前年同期比26.1%増)、営業利益15億2100万円(同89.0%増)、純利益9億8200万円(同76.4%増)と大幅な増収増益となったことが好感されている。店舗オペレーション力や改装によるブランド価値の向上、デジタル強化策などが奏功したほか、他社とのコラボレーションやサーティワンの強みを生かしたフレーバー訴求の新キャンペーン投入、更には商品ラインアップの強化などにより客数が増加し、総小売売上高は293億2100万円と過去最高を達成。原料費の高騰や円安の影響に伴う売上原価の増加はあったものの、原料調達コストを抑制したことや工場での製造管理の最適化、生産スピード向上による製造原価低減を進めたことなどが寄与し、大幅増益となった。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高265億円(前期比7.0%増)、営業利益19億3000万円(同5.5%増)、純利益12億4000万円(同3.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■JR九州 <9142>  3,926円  +245 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 JR九州<9142>が5日続伸し、新値追いとなっている。同社は19日取引終了後、鉄道旅客運賃・料金の上限変更認可申請を行ったと発表しており、これによる採算改善などが期待されているようだ。申請内容は普通旅客運賃、定期旅客運賃(通勤・通学)、新幹線特急料金で、改定率は15.0%、増収率は11.4%。25年4月1日での実施を予定している。

■帝人 <3401>  1,437円  +61.5 円 (+4.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 帝人<3401>が全般地合い悪に抗してカイ気配で始まる物色人気。6月19日以来約1カ月ぶりに1400円台に歩を進めている。炭素繊維では東レ<3402>と世界で双璧の実力を持つ。足もとの業績は苦戦しているものの、鋭意経営改革に取り組んでおり、意欲的な中期経営計画に期待する動きもあるようだ。そうしたなか、旧村上ファンド系投資会社のエフィッシモ キャピタル マネージメントが19日付で提出した大量保有報告書によると、エフィッシモの帝人株式保有比率は6.03%となり、新たに5%を超えたことが判明、保有目的は純投資(一部は投資一任契約に基づく顧客資産運用のため)としており、アクティビストの株式大量取得に伴い、今後の株式価値向上に向けた思惑が高まっている。

■ウエルシア <3141>  2,016円  +73 円 (+3.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 ウエルシアホールディングス<3141>は4連騰。日本経済新聞電子版が22日、「アマゾンジャパン(東京・目黒)は2024年内にもドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)などと連携し、処方薬のネット販売を始める」と報じた。収益へのポジティブな効果を期待した買いが入ったようだ。報道ではウエルシアのほか、複数の薬局チェーンと連携する新サービスとして、近く発表するとしている。

■トランコム <9058>  6,520円  +150 円 (+2.4%)  11:30現在
 トランコム<9058>が5日続伸している。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による保有割合が10.33%から11.76%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月11日となっている。

■ラウンドワン <4680>  876円  +18 円 (+2.1%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が続伸、日経平均が大きく下値を模索するなか一時27円高の885円と上値指向を鮮明とし、今月4日につけた年初来高値909円奪回を視界にとらえている。ボウリングやカラオケなど屋内での複合エンターテインメント施設を展開、高水準のインバウンド消費(コト消費)などを取り込み、足もとの業績は好調に推移している。また、国内だけでなく米国でも出店に意欲的で業容拡大効果が発現している。営業利益は24年3月期の43%増益に続き、25年3月期も増益基調をキープし連続での過去最高更新が見込まれる状況。特に今年の夏は酷暑に見舞われており、屋外レジャーの需要が屋内に振り替わる傾向があるだけに、同社には一段と追い風が強い。

■ビジョン <9416>  1,421円  +29 円 (+2.1%)  11:30現在
 ビジョン<9416>が反発している。前週末19日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表し、材料視されたようだ。保有株式数の区分に「1000株以上」を新設する。Wi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」や、同社が運営する宿泊施設「VISION GLAMPING Resort & Spa」、スキンケア商品の交換で使える利用券に関し、これまで100株以上200株未満において、3000円分の利用券を年間ベースで4枚、200株以上300株未満で5枚、300株以上で6枚贈呈していたが、1000株以上を保有する株主に対しては300株以上での贈呈内容に加えて、1万円分の利用券を4枚贈呈する。贈呈は6月末基準日、12月末基準日の2回に分けて行う。

■Sansan <4443>  2,313円  +43 円 (+1.9%)  11:30現在
 Sansan<4443>が続伸している。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、米投資会社のグリーンノークス・キャピタル・パートナーズの保有割合が8.17%から9.22%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は7月11日となっている。

■あすか薬HD <4886>  2,407円  +20 円 (+0.8%)  11:30現在
 あすか製薬ホールディングス<4886>が続伸している。前週末19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による保有割合が7.69%から8.71%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月11日となっている。

■アイザワ証券グループ <8708>  2,542円  -164 円 (-6.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 19日に発表した「4-6月期経常利益は26.2%減益」が売り材料。
 24年4-6月期の経常利益(速報値)は前年同期比26.2%減の6.1億円。

■DTS <9682>  4,120円  -160 円 (-3.7%)  11:30現在
 DTS<9682>が反落している。前週末19日の取引終了後、7月29日に予定していた第1四半期決算の発表を延期すると発表したことが嫌気されている。海外子会社において、取引先からのキックバックと不正な支払いが行われている可能性があることが判明したことを受けて、特別調査委員会による調査が継続中であり、その調査に相応の期間を要する見込みであることが要因としている。なお、延期後の発表日は8月15日を予定している。

■東京エレクトロン <8035>  30,480円  -690 円 (-2.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄が下値模索の動きを強いられている。前週末の米国株市場ではインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>などをはじめ半導体セクターへの売りが目立っており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%を超える急落で高値圏から下放れる格好となった。これを受け、東京市場でも同関連株への売り圧力が強まっている。11月の米大統領選はバイデン米大統領の撤退表明でトランプ氏の大統領返り咲きの可能性が更に高まる方向にあり、米国でもテック株にはネガティブな地合いが意識される。とりわけ半導体関連は対中規制の逆風も加わり、日本株もその影響を受けやすい状況となっている。

■西部技研 <6223>  1,525円  -16 円 (-1.0%)  11:30現在
 西部技研<6223>が5日続落している。前週末19日の取引終了後、国内大手電池メーカーから、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの案件を受注したと発表したが、24年12月期業績予想に織り込み済みとしたことから、これを好材料視する動きは限定的のようだ。受注したのは電池試作ライン向け動力制御盤で、受注金額は約1億1000万円。24年12月期第4四半期に納入を予定している。

■AIAIグループ <6557>  1,320円  +300 円 (+29.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AIAIグループ<6557>は朝方から気配値を切り上げる展開で、ストップ高の1320円水準でカイ気配となっている。9月30日を基準日として1株を2株に株式分割するとしたほか、24年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。株主優待は毎年3月末及び9月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、一律で各1万5000円分(年間合計3万円分)のQUOカードを贈呈するとしている。同時に、独立系投資銀行のストームハーバー証券(東京都港区)と業務協力に関する覚書を締結すると発表した。両社それぞれが有するリソースの連携やノウハウ及びネットワークの相互活用を行うことで、AIAIグループにおけるM&A戦略を強化し、新たなM&Aスキーム及びM&Aに伴う資金調達スキームなどを考案・構築することを目指すとしている。なお、同件が業績に与える影響は軽微という。

■WASHハウス <6537>  428円  +80 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 WASHハウス<6537>が朝方から気配値を切り上げる展開で、ストップ高の428円水準でカイ気配となっている。前週末19日の取引終了後、新たな事業として「コンテナ事業」を開始すると発表したことが好感されている。10月下旬をメドに、丈夫で移設可能なコンテナを活用したコンテナ型セルフランドリー店舗の展開を開始する。コンテナ型セルフランドリー店舗は、出店に係る時間を短縮できるほか、移設可能なため出店リスクを軽減できる。更には移設可能なため、定期借地権の残存年数に大きく影響されずに出店できるといった特徴が挙げられ、出店可能な立地条件が大きく広がることから、店舗網の拡大につながると期待している。また、同様のコンテナを活用したコンテナ型ホテルの供給も開始し、ストック型の新たな収入基盤の構築を図る計画という。なお、同件による24年12月期業績への影響は軽微としている。

■揚羽 <9330>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 揚羽<9330>がストップ高の1095円に買われている。午前11時ごろ、位置情報データを用いたソリューションを提供するブログウォッチャー(東京都中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。ブログウォッチャーは、リクルート(東京都千代田区)と電通(東京都港区)のジョイントベンチャーで、位置情報データに基づいた精度の高いWEB広告配信に強みを持つ。今回の業務提携により、揚羽とブログウォッチャーの相互送客に加えて、両社の強みである「採用×マーケティング」によって企業の採用活動支援がより強固になると判断したとしている。なお、同件による24年9月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 大和重工 <5610>  1,350円  +300 円 (+28.6%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 セルシード <7776>  637円  -150 円 (-19.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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